stpr！BL（リクエストあり）

続き ページ19

ジェルside

さとみくんからの連絡に、驚きはした
けど、一番驚いてるのはさとみくんなんやし、
俺は『大丈夫』って言わなきゃいけない

分かったと簡単に返信し、準備をして駅へと走った



ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

電車に揺られながら連絡を見ていた
莉犬くんもるぅとくんも動揺を隠せないようだ

なーくん死んじゃうの・・・?

俺は駅に着いた途端、病院へと全力で走った


さとみside

もしもなーくんが死んでしまったら・・・?
大切なヒトを失ったら・・・?
おれはきっといきていけないだろう

おれは手術が成功することだけを祈った

じ「さとみくん!!!」

ﾋﾞｸｳｯ

名前呼ばれふりかえると、そこにはジェルがいた
くしゃくしゃの前髪を手で押さえながこちらに歩いてくる

「ジェル・・・」
じ「なーくんはオペ室?」

おれはコクリと頷く
おれにはジェルの眼が悲しそうに見えた

じ「だ、大丈夫やて!なーくんは大丈夫!」
「ジェル・・・ありがとう」

きっとジェルも悲しいはずだ
一緒に歌もうたい、話すことも多かった
キツイ知らせだったと思う
それでも励ましてくれる。きっと泣きたいのにグッとこらえて笑ってる

優しい仲間がいる

「ジェル。いいんだよ?ないても」
じ「俺は泣けないんや。励まさないと」

やっぱり・・・

「ほんとは・・・?」
じ「・・・なーくんが心配」
じ「怖い・・・!なーくんが居なくなるのかと思ってｯ!」

ジェルの眼から溢れそうな涙
なーくん。なーくんはこんなに愛されてるんだよ

じ「でも俺は強くありたい」
「うん」
じ「なーくんがしてくれたように」
「うん。それがジェルだよ」

ジェル。ありがとう

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