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向「ダッテぇ、なんか手伝うことある？」
宮「んー、じゃあこのキャベツ大きめに切ってくれる？」
向「了解！」
場所は変わり、ただいま舘様宅。
家に着くなり早速ご飯の用意を始めた舘様とお手伝いに向かった康二を横目に、俺と照とラウはリビングでゆったりと過ごしていた。
最初は俺も何か手伝おうかなと思ったんだけど、それを言う前に舘様に「阿部はゆっくりしてていいよ」と名指しで言われたものだから、黙ってそれに従うことにした。
テレビ観てていいよとも言われたけれど、家主がリビングにいない今、勝手に点けるのもどうなのかと思い、俺はただソファーに座りながらぼーっとしていた。
ちなみにラウは大学の課題がまだ残ってるとのことで、照に見てもらいながら取り組んでいる。…いや、なんで俺じゃなくて照なの？…別にいいけど。
ご飯を抜いていて糖分やら何やらが足りていないのか、こんな些細なことでも気にしてしまう。
そんな自分が嫌で、また少し痛みが増す。
ラウも照もパソコンに夢中だし、康二と舘様は料理に夢中で俺のこと見てないし、今なら大丈夫かなと胸をさすった。
そのままソファーの背もたれに体を預け、目を瞑って深呼吸を繰り返す。
ああ、いつまで続くんだろう、この痛み。年明けても忙しいだろうし、病院はいつ行けるのかな。1日オフっていつなんだろ。わかんないなあ。
色々考えているとだんだん眠気が襲ってきた。生活音が心地好くて、起きなきゃと思いつつも目は開かず。
俺はそのまま意識を落としてしまった。
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誰かに肩を優しく叩かれている感覚がする。
それに誘われるようにゆっくりと目を開けると、ぼんやりとした視界には目鼻立ちのはっきりとした彼の顔があった。
ラ「あべちゃん、起きた？ご飯できたって」
「………らう、」
ラ「うん、ラウ。おはよ、あべちゃん」
「…おはよぉ…」
ラ「ふふ、めっちゃ寝ぼけてる(笑)かわいー」
「ん、む…ぅ」
そう言って俺の頬をつんつんしてくるラウはどこか楽しそうで、俺はされるがままである。
ぼんやりとしていた意識は少しハッキリしてきて、欠伸をひとつする。
宮「ラウ、それくらいにしてあげて」
ラ「はぁーい。ほら阿部ちゃん、ご飯！」
「んー」
ラウに手を引っ張られ、ダイニングテーブルへと連れて行かれる。
そのまま椅子に座ると、俺の前にあったのはほかほかと湯気が出ているお粥だった。
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香さん - しょっぴーのだてさんの呼び方を良太にするともっといいと思います (12月2日 20時) (
レス) @page22 id: 5b7efd0466 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - みりぃ（緑璃）さん» ご感想ありがとうございます…！励みになります(_ _)今後も精進して参りますのでよろしくお願いいたします！ (2022年12月22日 20時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
みりぃ（緑璃）(プロフ) - テンポのいい文章が読んでてとても心地良いです。これからも更新を楽しみにしてます (2022年12月22日 17時) (レス) @page44 id: e9c37a05cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんかっけい | 作成日時：2022年12月4日 2時
