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なんとなくというか、はっきりとわかっている。
収録が始まる前も、収録中も、収録が終わった今も。
あの時の3人にすごく見られているのは、いくら鈍感な俺でもわかっている。なんでこんなに見られているのかも全部わかっている。
でも言ったら言ったで変な心配かけるし、康二はわかんないけど照と舘様は絶対過保護になるし(※経験済)。
だから絶対言わないし、3人から声かけられるのも嫌だから俺は誰よりも急いで帰りの支度をしていた。
その様子が珍しいのか、あの3人以外のメンバーからは少しギョッとした目で見られていた。
忘れ物も無し、服も着替え終わった、じゃあ帰ろう。
お先に失礼しまーすお疲れ様ー、と声を上げて楽屋を出ようと思った瞬間、先に舘様が結構なボリュームで声を上げた。
宮「今日この後阿部と俺の家でご飯食べるんだけど、他に来る人いる？」
「………え？」
向「はいはい！俺も行く！」
岩「俺も」
「……え？え？」
深「照行くの珍しっ、俺も行きたいけど予定あんだよなー」
渡「俺パス」
佐「佐久間さんはまだお仕事があるんだなー悲しい…」
目「俺もまだあるんで、パスで」
ラ「舘さんの料理食べたい！行く！！」
宮「じゃあ、阿部と康二と照とラウね。マネの車でそのまま俺の家行くから、乗るの俺のほうね」
じゃ、先行って待ってる。お疲れ様。
そう言って優雅に楽屋から去っていった舘さんの後ろ姿を眺めながら、俺はこんがらがった頭をなんとか働かせる。
え、いや、待て待て。俺いつそんな約束したっけ？いや、確かに今日はもうこれで終わりだから予定は無いけど、え？いつの間に約束したの？あの時以来今日舘様と会話してなかった気がするんだけど、俺。しかも楽屋出る一番乗り何気に取られてるし。
えぇ…と思いながらドアのほうを見て呆けていると、後ろから誰かに肩を組まれ、そのままドアへと歩かされた。
誰誰！？と横を見ると、そこにはめちゃくちゃ笑顔で俺を見る康二がいて、そこではたと思う。
…俺、これはめられたな。
向「楽しみやなあダテの手料理！なあーあべちゃん！」
「う、うん…」
ラ「えーちょっと待ってよ！俺もあとちょっとで準備終わるー！」
岩「急がなくても待ってるから大丈夫だって」
向「あべちゃん、たらふく食おうな！た ら ふ く！」
「………はい」
ここで食欲が無い、とは言えず。
康二に半分連れ去られるように、俺は楽屋から出た。
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香さん - しょっぴーのだてさんの呼び方を良太にするともっといいと思います (12月2日 20時) (
レス) @page22 id: 5b7efd0466 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - みりぃ（緑璃）さん» ご感想ありがとうございます…！励みになります(_ _)今後も精進して参りますのでよろしくお願いいたします！ (2022年12月22日 20時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
みりぃ（緑璃）(プロフ) - テンポのいい文章が読んでてとても心地良いです。これからも更新を楽しみにしてます (2022年12月22日 17時) (レス) @page44 id: e9c37a05cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんかっけい | 作成日時：2022年12月4日 2時
