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車から降りて楽屋までの道のり、睡眠をとったからなのか薬が効いてきたからなのか、それともどちらもなのか、案外足取りはしっかりしていたから隣を歩くふっかに勘づかれることは無かった。
会話はところどころ止まってたかもしれないけど、寝不足でごまかせる程度のものだったから大丈夫。
それから楽屋に着いて、メンバーと色々話しながら順番にメイクと着替えを済ませて、いざ収録。
今日は2本撮りで、1本目と2本目の間にはお昼休憩が挟まれている。
もしかしたらこの体調不良は誰にもバレずに終わることができるかもしれない。そう思うとなぜか少し元気になった気がする。
体内にはゼリーしか入っていないのによく薬が効いたものだ。ありがとう、市販薬。君はリピート確定だ。
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1本目の収録はいつもの俺でいられた。
幸いにも頻繁に立つことはない企画だったからというのもあるかもしれないけれど、周りのみんなと同じくらいのテンションを作ることはできている。
ただ、毎度の如く収録自体が押していた。盛り上がるのは良いことなんだけど。
そのせいもあってか、だんだん自分の身体が悲鳴をあげ始めていることに、最終問題の答えをボードに書こうとして感じ取ってしまった。
答えはもうわかっているのになぜか手が動かない。
メンバーもみんなわかっているらしく書き終えていて、まだボードに書けていないのは俺だけになった。
深「あれっ、阿部ちゃん？」
佐「おい阿部ちゃん手止まってんぞ！」
向「ウソやろあべちゃん！頑張ってやぁ！」
「いやぁー、あんねぇ、ここまで来てんだよね！」
ラ「これ正解しないと罰ゲームだよ！？」
目「阿部ちゃん頑張って、阿部ちゃんならやれる」
「う〜、ありがとうめめ、がんばる」
佐「おい俺を挟んでイチャつくな！！」
体調が悪化したことを悟られないよう、わかってないフリをしてその場を繋ぐ。
そしてなんとか時間内に書き終え、せーのでボードをカメラに見せる。
最終問題は見事全員一致で正解し、あの地獄の罰ゲームは回避することができた。(俺の体調的にも)良かった。
そしてふっかがまとめの言葉を言い、良い感じに締まりカットの声がかかった瞬間、目の前の景色がものすごい勢いで崩れた。
岩「阿部！？」
渡「ちょ、なにっ、！？」
ラ「あべちゃん！！！」
向「と、とりあえず楽屋！運ばな！！」
誰かの手が身体に触れたと感じた瞬間、俺の意識はぷつりと途切れた。
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香さん - しょっぴーのだてさんの呼び方を良太にするともっといいと思います (12月2日 20時) (
レス) @page22 id: 5b7efd0466 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - みりぃ（緑璃）さん» ご感想ありがとうございます…！励みになります(_ _)今後も精進して参りますのでよろしくお願いいたします！ (2022年12月22日 20時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
みりぃ（緑璃）(プロフ) - テンポのいい文章が読んでてとても心地良いです。これからも更新を楽しみにしてます (2022年12月22日 17時) (レス) @page44 id: e9c37a05cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんかっけい | 作成日時：2022年12月4日 2時
