＊ ページ14
＿ある時は、単独ゲストとして呼ばれたバラエティ番組の収録の日。
「、い、った…」
消毒液ポンプのところに小さくしたカッターがあったことに気づかなくて、手のひらを少し切った。
＿ある時は、雑誌の撮影の日。
「…またか」
この前みたいに、用意されていた衣装がボロボロになっていた。撮影は一部延期になった。
＿ある時は、冠番組の収録の日。
目「あれ、阿部ちゃんの水無くない？」
佐「うそ？…マジじゃん」
深「……。すいませーん、お水もう一本もらえます？うちの向井が死ぬほど喉乾いてたみたいで(笑)」
向「！？…そ、そうなんすよ〜！お手数おかけします〜」
「…ごめん、ありがとう」
いつもはちゃんと用意されているはずの飲み物が俺の分だけ無かったり。
「阿部さんごめん、この間渡したアンケートって書きました？」
「え？はい、書きましたけど」
「あ、ほんと？なんかわかんないけど渡された記憶無いんだよね…ごめんね、紙渡すから書いてくれます？」
「…はい、わかりました。すみません」
答えて渡したはずのアンケートが渡されていないことになっていたり。
──────────────────────
こんなことが続くから、最近仕事もプライベートもあまり身に入らない感じがする。
家にいても、みんなと同じ楽屋にいても、ボーッとすることが増えたような気がする。
メンバーもそれには気づいているのか、最近はよく声をかけてくれるようになった。
舘様とか康二にはご飯の心配、照とかめめには運動不足の心配、翔太とラウには睡眠の心配をされている。
そして、佐久間とふっかには。
佐「あーべちゃん」
「…佐久間」
佐「最近どーしたのよー、嫌なことでもあった？」
「ううん、…何も無いよ」
深「嘘つけ。阿部ちゃんが元気無いの、大抵嫌なことが起きてる場合が多い」
佐「うおーさすが同期コンビ！まっ、シンメの俺らも負けてないけどね！ねーあべちゃーん」
「……そうだね」
深「………」
やはり同期とシンメには勝てないのか、俺の周りに原因があることをわかられている。
でもここで言ってしまったらターゲットが変わるかもしれないから、言えない。言いたくても言えない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 681人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
香さん - しょっぴーのだてさんの呼び方を良太にするともっといいと思います (12月2日 20時) (
レス) @page22 id: 5b7efd0466 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - みりぃ（緑璃）さん» ご感想ありがとうございます…！励みになります(_ _)今後も精進して参りますのでよろしくお願いいたします！ (2022年12月22日 20時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
みりぃ（緑璃）(プロフ) - テンポのいい文章が読んでてとても心地良いです。これからも更新を楽しみにしてます (2022年12月22日 17時) (レス) @page44 id: e9c37a05cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さんかっけい | 作成日時：2022年12月4日 2時
