伍拾伍 ページ8
「そ、それで、2人はなんの話をしてたのかしら?」
「それが、コイツと時透について話していたんだが、コイツ時透への愛が重すぎて話にならねえのよ。」
ジト目でこちらをちらりと見る宇髄さん。
湿った空気が肌に触れる。
「えぇーー!つまり、恋バナってことね!?私にも聞かせてほしいわー!」
きらきらと輝く瞳で見つめる蜜璃ちゃん。
かわいい…
…と、考えていると伊黒さんに睨まれた。
普通に怖いので辞めて下さいッ!
「コイツ、時透のこと好きなくせに下の名前で呼ばないからよお、どうにかなんねえのかな」
深いため息をつく宇髄さん。
いや、何故宇髄さんがため息をつくのです?
宇髄さんの言葉に続くように伊黒さんが口を開いた。
「?…胡蝶めに聞いたが、お前、時透と恋仲なんだろう。何故下の名前で呼ばない?」
そう言った瞬間、宇髄さんと蜜璃ちゃんが大きく目を見開いて、勢いよく机に手をついた。
音が店中に鳴り響き、空気が大きく揺れた。驚いた他のお客さんがこちらに視線を集める。
お客さんに申し訳ない…
「ええ!?Aちゃん、無一郎くんとこ、恋仲になったの!?私聞いてないわ!」
「お前、まじかよ!?」
一人で他のお客さんに小さくぺこぺこお辞儀していると、蜜璃ちゃんが私の肩を掴んでグラグラと揺らしてきた。
「み、蜜璃ちゃん、目がまわって」
「あっ、あらごめんなさい!Aちゃんっ、!」
かわいいから許します!
……伊黒さんごめんなさい
と、そんな私達を横で見ていた宇髄さんが口を開いた。
「そんでお前、告白はどっちからだ?」
おもちゃを前にした猫のような瞳をしている宇髄さん。
わあ、それきいちゃいます?
「えっと、わ、私から、です…」
「どうやって告白したの!?」
えっ、
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美雨音トウカ - なずなさん» そんな風におっしゃって下さるだなんて、とても嬉しいです!モチベーション凄くあがります…!これからも頑張って更新しますので、是非宜しくお願い致します! (4月21日 11時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
なずな - 心臓が…爆発…しました……最&高です!!! (4月14日 16時) (レス) @page19 id: f22ade9e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年3月20日 0時