伍拾 ページ3
「え!俺も気になりますそれ!」
と言われたもんだから、もう顔から火が出るかと思った。恥ずかしくて、手を口元に持っていく。
「え、えー、えっと、その、ぜ、ぜぜ、全部!!!」
さらに顔の熱が高くなり、手で顔を隠した。
前も蜜璃ちゃんにこんな質問されたなぁ…
なんだかあの時よりも恥ずかしい。
「全部ですか…!良いですね!やっぱりラブラブなんですね!」
「らら、ラブラブだなんて…!」
いや全くその通………
またまたまた調子にのりました!あはは!
なんて会話をしていると、いつの間にか空はさらに暗くなっていた。
「わあ、もうこんな時間だね、そろそろ戻ろうかな…」
「ええええ!もう戻るんですか!?」
と、善逸くんが騒ぎ出す。
「うん、でもまた直ぐに会えるよ!」
「そうだぞ、善逸。我儘言うんじゃないぞ!」
「いやぁァァァ!みんなして俺のこと責めるの!?俺泣いちゃうよぉぉお!」
…今日だけで善逸くんは何回叫んだのだろうか。
でも、賑やかでいいと思う。
賑やかなのは元気な証拠!
ぽじてぃぶ思考は大切! …だよね?
「…あはは」
「…」
「…え、反応うすくない!?炭治郎に至っては無視じゃん!
…そんな目で見ないで!!ヒドイッッッ!」
と、まあそれは置いておいて、楽しい時間はあっと言う間に過ぎてしまうものだ。
そろそろ本当に出ないと。し、しのぶちゃんに何されるか…
怒るしのぶちゃんを想像しただけで背筋がゾクゾクした。
「じゃあもう行くね、!」
部屋を出るために立ち上がり、扉に手をかける。
土下座の後、そのままずっと床に正座をしていたので、軽く体を伸ばし、最後に挨拶をした。
「みんな、またね!嘴平くんも!喉が治ったら教えてね!」
え?嘴平くんのこと忘れてたんじゃないか、って?
…そ、そんなわけ、な、ないじゃん!
「ほわ…」
「また来てくださいねぇ!Aさぁぁん!」
「うん、もちろん!じゃあまた!」
手を振ったあと、賑やかな部屋の扉を閉めた。
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美雨音トウカ - なずなさん» そんな風におっしゃって下さるだなんて、とても嬉しいです!モチベーション凄くあがります…!これからも頑張って更新しますので、是非宜しくお願い致します! (4月21日 11時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
なずな - 心臓が…爆発…しました……最&高です!!! (4月14日 16時) (レス) @page19 id: f22ade9e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年3月20日 0時