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肆拾仇 ページ2

そして私は改めて思った。

暇!!!

時透くんが任務に出掛けてしまったので、私の相手をしてくれる人がいない。竈門くんたちは…気まずいよ!
深い溜息が一人しかいない廊下のなかに響く。
窓から漏れる風が一層、心に染みる。

「どうしようっ、暇すぎる…
竈門くんのところは…うーーーん…」

それから私は考えに考えまくった。
そして導き出した結論は、

やっぱり、竈門くん達に会いにいこう。

このままなんとなくきまずい雰囲気で居る訳にはいかない。早いうちにこの空気を解消しよう、というのが私の出した結論である。



そうと決まれば、早速竈門くんの部屋へと歩みを進める。
やっぱり直ぐに行動することって大切だよね。

数十秒も経たないうちに、すぐに目的の扉は現れた。
心を決めて手に力を入れ、扉を叩く。

そしてその勢いのまま土下座した。

肺に新鮮な空気を取り入れ、謝罪を述べる。

「先程は誠に申し訳ございませんでしたぁあ!どうかお許しくださいぃぃ!」

一瞬、部屋の空気が、凍りついたが、すぐに、目を大きく開いた竈門くんと善逸くんが反応してくれた。

「いやいやいや、Aさん!?顔を上げてください!お、俺達は何も気にしていないですし…!な!、善逸!」
「は、はははい!もちろんですよぉ!」

と必死に訴える二人に胸が熱くなる。

「うわぁぁん!ありがとうぅ!」

なんて良い後輩なんだ。優しさが溢れ出ている。
少し湿った瞳をぬぐう。

「あと竈門くん、今頃だけどうちの時透くんが石を投げてしまってすみません…」

今更だが、言う機会がなかったんだよ。仕方がないよね。

「ああ!全然大丈夫です!あれはお館様の話を遮った俺も悪いですし…むしろ俺が謝らないとですよ。すみません…」
「か、竈門くん…!や、優しいいぃ」

なんて温かい雰囲気なんだろう。
やっぱり竈門くんは良い人だな。

「それよりですよ!?Aさん、恋人いたんですね…!
イヤァァァァ!」

目を見開いて、耳が取れそうな声量で叫ぶ善逸くん。
「がーん」という文字が目に見える。
ていうかそっちのほうが気になるの??

「え?え?聞いちゃうの?聞いちゃうの?
あのね、えへへ、それがね、ずっと片想いしてたんだけどね、やっと両想いになったんだ〜」

と言う私の顔は、絶対にニヤついているだろう。見なくてもわかる。

「へぇー!!それはおめでたいですね!Aさんは、あの人、霞柱でしたっけ?

時透くんのどこが好きなんですか?」

か、竈門くん!?

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美雨音トウカ - なずなさん» そんな風におっしゃって下さるだなんて、とても嬉しいです!モチベーション凄くあがります…!これからも頑張って更新しますので、是非宜しくお願い致します! (4月21日 11時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
なずな - 心臓が…爆発…しました……最&高です!!! (4月14日 16時) (レス) @page19 id: f22ade9e4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年3月20日 0時

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