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僕らが家に着いてから2時間半くらい経った。
遅くなり、ひたすら僕は電話をかけ続け、としくんとりょうくんとてっちゃんは落ち着かない様子
ガチャガチャ…
鍵が開いたと思ったらAが家に帰ってきた
「ただいま…?」
部屋に入った瞬間、この異様な空気に気づいたみたいでAは恐る恐るその言葉を口にした。
「あ、やっと帰ってきた」
僕が安心して声を漏らすとそれに被せて
「なんで俺らと一緒に帰らなかったの」
という強めの声が後ろから聞こえた。
その言い方は疑問ってより怒りの方が強く僕の耳には聞こえた
僕の中ではその言葉を口にするのはとしくんかなぁと思ってた、言い方的にもね
怒るんじゃないかな、「心配したんだぞ!」ってまるで父親のように言うんじゃないかと言う予測。
でも意外にもその言葉を放ったのは僕らがリーダーてっちゃんだった
「ご…ごめん、写真少し撮って、これ買ってタクシー乗って帰ってきた…携帯は充電切れちゃって…」
そう言うAちゃんの手には持つのが大変なくらいの僕らの人数分の綿菓子と焼きそばとたこ焼き。
「Aはもっと自覚したほうがいい。女の人がこの時間に1人で出歩くなんて危ないし、ましてやAは一般人じゃない。しかも今何時だと思ってるのさ。」
いつものてっちゃんだったら言わないような強い口調でAちゃんに言葉を向ける。
「どれだけ俺らが心配したと思ってるの。もう…でもなにもなくてよかった」
さっきまで見たこともないくらい真剣な表情だったてっちゃんだけど、無事でよかったって言葉を言った後は優しい目をしてて少し涙ぐんでた
としくん(僕の予測とは裏腹に半泣きだった)もりょうくんも「よかったよかった」って言いながらAちゃんの買ってきたお土産を一緒に食べようと促した
Aちゃんはてっちゃんに
「ごめんね…?これからはちゃんと気をつけるよ」
と言葉を交わし、てっちゃんが頭をポンポンっと叩いて2人はいつもの笑顔に戻ってて、
気づけば周りの僕もとしくんもりょうくんも笑顔に戻ってて。
僕含む東海メンバー4人はAちゃんがいるだけでこんなに笑顔になれるんだな
Aちゃんの存在はこの1ヶ月でここまで大きくなったんだな
なんて思って僕もみんなと一緒に食べきれない量のお土産たちを頬張った
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渚(プロフ) - 「」の前に名前つけてくれると読みやすいです!お話はすごくよくて大好きです!東海オンエアも、もっと好きになりました!! (2018年4月26日 12時) (レス) id: b9e4ac9f31 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とても面白いです(⊃-^)ホロリン こんなに話も文も書けるとか本当にすごいです。(T_T) (2018年2月26日 18時) (レス) id: 79b287e614 (このIDを非表示/違反報告)
oss.2(プロフ) - さこさん» こんばんは、返信が遅れてしまい申し訳ありません(;_;) コメントありがとうございます。どうしても主人公を3人すべてと結ばせたかったので無理やりそうしてしまいました(;_;)ありがとうございます、更新頑張ります (2017年8月21日 22時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - こんばんは☆誰落ちになるんだろう…///とドキドキしながら、拝見してましたが…まさかの3パターン落ちになるとは…(*≧∀≦*)これからも更新楽しみにしてます☆ (2017年8月20日 21時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
oss.2(プロフ) - さこさん» コメントありがとうございます。こんな駄作・駄文を読んでいただいているなんて本当に感謝感激です。なるべく更新頻度は崩さないように頑張りますのでよろしくお願いします(;o;) (2017年8月15日 15時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:oss_2 | 作成日時:2017年8月12日 2時