俺の好きな人には好きな人がいます

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成瀬「好きなんですよね？」


四宮「…え？」



ソファに座っていた成瀬は俺たちの方に来て、Aの横に座った。



成瀬「ムカついてますか？俺のこと。」


四宮「あﾞぁ？」



成瀬の横でビックリした顔をしているAがいた。


多分俺が今までAには聞かせたことのないような声で返事したからだと思うけど…



成瀬「キスしたんですよ。春田さんと。」


『ちょっ、成瀬。』


四宮「春田にはちゃんと相手がいるんだよ。これ以上あいつを弄ぶな。」


成瀬「それ、そのままそっくり返しますよ。」


四宮「は？」



成瀬の目は何か真剣だった。



成瀬「…四宮さんって自分の中でひたすら抑えて我慢して耐える系ですよね。」


四宮「どういう意味だよ。」


成瀬「…それって、結局楽してるだけじゃないんですか？」



"ﾊﾞﾝｯ!!"



Aが机を叩いて立ち上がった。



四宮「A？」


成瀬「あ…」


『すみません、体調悪くなったので部屋戻ります。シノさん、残してすみません。おやすみなさい。』


成瀬「Aさん！」


四宮「成瀬。ほっておいてやれ。」


成瀬「ﾁｯ…」

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