【 鬼滅の刃 】伊之助さんとそんな日々【 嘴平伊之助 】

伊之助さんが手紙を拾った日 ※少し修正しました ページ23

伊之助side
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｢ …ア? 何だコレ ｣



落ちてた白い紙

字が書いてあるけど俺には読めねぇから、権八郎んとこに持っていく



｢ おいこれ何て書いてあんだ!! ｣

炭 ｢ どれどれ、うーんと
Aさんへ、…って、｣

｢ A? ｣



あいつの名前だ



炭 ｢ 手紙だよ、多分Aさん宛の ｣

｢ テガミィ? 中身は ｣

炭 ｢ いや流石に勝手に読んではダメだ ｣

｢ ハァ!? 気になんだろーが!! ｣

炭 ｢ あっ、おい! ｣



バッと健太郎の手からその紙を奪い取って中身を開く
でもやっぱり読めねぇ



｢ クソ、全然分かんねぇ
これどーゆー事だ!! ｣

炭 ｢ ああもう勝手に…
て、ん? ｣

｢ どうした権八郎 ｣

炭 ｢ こ、これ…
これってあれじゃないか ｣

｢ ? ｣



首を傾げる俺に、炭治郎は少し真剣な顔をした



炭 ｢ 恐らくこれは、恋文と言うやつかもしれない ｣

｢ ンだそれ ｣

炭 ｢ 恋慕の情を綴った手紙だよ
恋をした相手に気持ちを伝える手紙 ｣

｢ レンボ? コイ? ｣



難しい単語ばっか言いやがって、分かんねぇよ!!



炭 ｢ この手紙の主はきっとAさんに恋をしているんだよ ｣

｢ そのコイって何なんだよ!! ｣

炭 ｢ うーん、説明すると難しいけど…
異性に抱く、特別な感情? 異性に対して好きって思う感情というか… ｣



うーん、と頭を抱える炭治郎
こいつの言ってることは難しくてよく分かんねぇけど

好きとか特別とか、そういうの俺、
Aに思ってんじゃねぇか?



炭 ｢ でも流石Aさんだなぁ ｣

｢ ハ? サスガって何でだ! ｣

炭 ｢ 前に隊士の間で可愛いって話題になってただろ
何人か告白した人もいたみたいだし ｣



ふうん。
あいつ、人気者っつーことか



炭 ｢ でも聞いた話だと告白した人達はみんな、恋人は作らないって言われて断られているらしいんだ ｣

｢ ふーん ｣



その恋人っての、どういう関係なのか知らねぇけど
特別な間柄か何かなのか

だとしたらあいつに恋人なんて、いらねぇよ



｢ だってAにはこの俺様がいるからなッ!!! ｣

炭 ｢ …えっ!? ｣

｢ 何だよ権八郎 ｣

炭 ｢ Aさんと伊之助って、そういう関係だったのか…!? ｣

｢ ハァ? ｣

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