推しと同居始めます。２【名前変換オリジナル】

好き1 ページ36

三尋「キス…しようか」





「キ…ス…？」









三尋「…うん」



三尋くんはいたずらに笑って、私の唇を指でなぞった。








「…ん」









くすぐったい…ふにふにされてる
恥ずかしい、けど三尋くんの顔から目が離せない
視線が絡まる。

ぐっと雰囲気が変わる。





指が離れて、三尋くんは一気に大人な表情をする。

かっこいい…ずっと見てきた人が、自分にこんな顔をしてくれるなんて



夢ならずっと覚めないで…





三尋「…かわい」




そう言うと三尋くんは私の首に顔を近づけた。
三尋くんの髪が頬にかかり、熱い息が首にかかって
私の心を一気に高ぶらせる。






そして…首にキスをした。




「…う」






くすぐったい…
ちゅっ…ちゅっ…と小さい音が聞こえる




熱い…三尋くんとくっついている体も
唇も…繋いだ手も





「…三尋…くん」




三尋「…なに？」









「…好き」





気持ちが、涙と共に溢れ出した。
なんて幸せなんだろう


私だってこんなに好きな人はいないよ








三尋「泣かないで」




「…泣いてない」



三尋「泣いてるよ、ほら」



三尋くんは私の涙を指で拭った。
そして…微笑んだ。




鼓動の高鳴りが…ずっと止まらない
好き…大好き…


もっと近づきたい。




三尋くんは推しで、好きなアイドルで、芸能人
関わるなんて思ってなかったし
なんなら名前を呼ばれることも
好きって言われることも







私のただの妄想上での話だった…









これだけで充分なのに…
もっとって思う私はきっとわがままなんだ

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