チビデカちゃんのDOUTEI喪失日記

＊ ページ27

・






俺はもう、何が何だか分からなくなった。

しかも、跨った女は、ヒーヒー言いながらも若干嬉しそうにも見える。

そのうちに、男はこのカラ似の寧々緒の足を舐め始め、ムチで打たれると嬉しそうに仰け反った。


「…………」


それは明らかに異常な世界であり、理解し難い物だったが、木馬に乗せられている女を見ていたら、何故か俺のオレがおったち始めた。


は？

な、なんで？？？

動揺した俺は、とりあえずモニターを切り、気持ちを落ち着かせるために喫煙所に行き、煙草に火をつけた。

吸いながら、スマホで検索してみることにする。





“ 木馬 .裸 .女 ”


『現在では、女性に対する羞恥的、かつ、性.的な攻めとしてエスエムプレイ等にも使用される』


「…………」


えすえむプレイ？


「そうか……これは羞恥心を煽り、快.感を得るというプレイなわけか？」


ドーテーだが、頭脳明晰、理解力抜群の俺は、あのDVDの内容をすぐさま理解した。

そうか、この世にはああいうものが好きな奴もいるってことか……更に色々検索してみると



『そんなエスエム初心者におすすめなのが、手錠による拘.束ですファー付きのものは女性受けも良く、ノリノリで自分から手錠を付けてくれる女性もいますよ』



なるほど……手錠とは、主にエスエムプレイという行為に使用し、相手の腕を拘束して性.的興奮を与えるという物だからな……。

ん？ちっ、違った！捕まえた犯人を拘束するための物だった……

と、とにかく！この世にはああいうプレイが好きな奴らがいるって事だけは分かったぞ。もう思考がおかしくなりそうだから、今日はこのくらいにしておこう。

俺はモニターブースに戻り、DVDを取り出して元の場所に置きに行った。


「ん？？？」


違法DVDが積まれた棚のその横には、ジャーニー東山から押収した様々な器具も収納されていた。

その中に、ピンクのファー付きの手錠があるではないか！



「…………」



実物を前にして固まる俺と俺のオレ。

なんだよ、あのじーさんこんな性.癖.もあったのか？恐るべし86歳……。

さっきネットに載っていた言葉が脳裏を過ぎる。


『ファー付きのものは女性受けも良く、ノリノリで自分から手錠を付けてくれる女性もいますよ』



そうだ、これも俺のドーテー卒業の時のために予習復習しておく必要があるな……


手錠なら俺も使い方は慣れている。まさに俺のための道具じゃないか……






・

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す