闇夜に咲く一輪の花２【梵天】

poison ページ42

黒社会＿＿





上海・香港・北京





チャイニーズマフィアはそれぞれが数多の地域に属している





美涼は偶然にも売春の取り引きを目撃してしまった





「盛了毒」





訳：毒を盛った





敵対する人間に見られてしまった中国人は背後から美涼に忍び寄って注射を打った





「强的女人喜好」





訳：強い女は好きだぜ？





上から下までじっくりと美涼を見ながら言った





「感到痛苦」





訳：苦しめ





美涼の前にいる男3人は吐き捨てるように告げた





チャイニーズマフィアは用心の為に美涼に毒薬を盛った





『…っ…！』





毒って言うのは＿




ハッタリ




これは…




ビヤク？





すぐに毒ではないと気付いた美涼は目の前の敵に向かっておもむろに乱射した





『ヤバい…身体がしんどくなってきた』





ところ構わず発砲する等、らしくない戦い方をした





チャイニーズマフィアを一掃した美涼はすぐにタクシーを拾って梵天の拠点に戻った





灰谷竜胆「……美涼？」





通りすがりの竜胆は慌ただしく帰ってきた美涼を不思議に思った





『…っ…！』





美涼はおぼつかない足取りで廊下を歩いていた





灰谷竜胆「おい…大丈夫か？」





いつもと様子が違う美涼を見て違和感を抱いた





灰谷竜胆「どうしたんだよ…」






"こんなに息を切らして"






竜胆は美涼の傍によって声をかけた





『今…私に近づかないで』






"ビヤクを盛られた"






美涼は先程までの任務での出来事を竜胆に説明した

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