温和 ページ33
車が行ったのを確認した美涼は
「……ぐっ……眩しっ…!」
敵が光で眩んでいるのを機に美涼は自身の拳銃で狙いを定めて発砲した
美涼はリストにない人物をまた一人殺めてしまった
これが日常だよ
この世界では…
やり返すのが
当然で
正義に繋がる
正当防衛って_
大事だね
そう思い込んだ美涼は完全に裏社会の住人の顔をしていた
生活保護を受けさせよう
子供には
将来幸せになってもらいたい
お母様もどうか…
気を落とさないで
自分が救った親子の幸せを願って美涼は部下に連絡をした
「美涼様」
部下は美涼の着信にすぐに応答した
「指示通り2人を無事保護し…」
"施設へ移らせました"
美涼の指示の元すぐに手配して親子二人を安全な場所へと移動させていた
『全部任せてごめんね』
敵と対峙していた美涼は自分の部下に後の事を全て任せ切りにしていた
「いえ…仕事ですので」
部下は美涼に対して誇らしげに言った
「それよりも美涼様は怪我は大丈夫なのですか?」
自分の報告を終えた部下は美涼の怪我を心配していた
『さっき…竜胆に手当してもらったから大丈夫』
先ほど竜胆たちと落ち合った際に応急処置で軽く手当をしてもらっていた
「最高幹部の方ですか」
部下は美涼と同じ立ち位置にいる竜胆たちを指して言った
『うん』
部下の問いかけに美涼は優しく微笑んで言った
『Buona fortuna ai due』
訳:二人に幸運を
親子2人に幸福が訪れるように美涼は部下との通話越しで呟いた
「優しすぎますよ…」
部下は美涼が呟いた言葉を聞き取れた様子であった
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作者名:おりたん | 作成日時:2021年11月6日 22時