[あかがみんクラフト]俺っ子少女。

ぶうぅぅぅぅぅん！ ページ10

貴方side
『よし、行くか。ほれ、ヘルメット』

ア「ありがとうございます」

(人1)のだけど。

マンションを出る。

ア「高い……」

『そうか？たった20階だぞ？』

ア「感覚おかしいです」

それよく(人1)にも言われる。

そんな狂ってるのか？

ア「もしかして親御さんって…」

『親か？ 親は海外で会社やってるが』

ア「やっぱり…」

何がやっぱりだよ。

『ほら、モタモタしてないで行くぞ』

ア「あ、はい」



ア「うわぁ…カッコイイ…」

『だろ？』

他の奴に言われると嬉しくなる。

『じゃ、行くぞ…って電話かよ』

タイミング悪い。

『もしもし…(人1)か』

(人1)『A？ 私今から送って貰うんだけど…』

送ってもらうってまあまあ迷惑かけるな。

『分かった。その代わり、今度お礼したいって言ってくれ』

(人1)『りょーかい』

『俺、今からちょっと出るからな。鍵持ってるだろ？』

(人1)『持ってる持ってる』

『多分(人1)より帰るの遅いから先に入っとけ』

(人1)『分かった』


『よし。行くか』

バイクに跨る。

ア「えっと、後ろに乗ったらいいんですよね？」

『ああ』

ア「よいしょっと…」

『ヘルメット被れ』

ア「あ、はい」

そう言えばアイクって年上だった。

年上には敬語使うべきなのか？

『…敬語使った方がいいか？』

ア「大丈夫ですよ？ 自分の敬語は癖なので」

『そうか。俺もそっちの方がありがたい』

鍵をぶっ差してエンジンを入れる。

ブルウゥゥゥゥゥン…

『よし、行くぞ！ しっかり掴まっとけ！』

ア「は、はい！」

ぶぅぅぅぅん！

ア「わわっ」

梓も初めて乗ったときこんな反応してたな。

女子かよ。

ア「バイクって少し怖いですけど、慣れたら楽しいですね…」

『そうだろ？ で、どっちだ？』

ア「そこを右です」

『了解。道案内宜しくな』

ア「はい！」

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