[あかがみんクラフト]俺っ子少女。

愛が駆けるアイクさん ページ7

貴方side
『え！？お前俺が女って分かったのか！？』

？「はい」

即答した。

『な、何で！？ 初対面の奴にはいつも男に見られるし…』

何故コイツが分かったのかが理解できない。

？「簡単ですw 貴方、喉仏ないですもんw」

『喉仏…あ、』

そう言えば女には喉仏が無いって自分で言ったな。

しかもネックウォーマーはシャワー浴びる時に取ってるし。

？「女性…ですよね？」

『…ああ。そうだ、女だよ』

こうなった以上、認めざるを得ない。

にしても、勘のいい奴だな。

『お前、家どこだ』

？「家…ですか。その前に、ここどこですか？」

住所と一応最寄り駅を教えた。

？「えっ…ホントですか…」

『どうかしたのか？』

？「家…反対方向なんです…」

『は？ じゃあ何でこんな所に…』

？「頭フラフラしてて、間違えて別の電車に乗っちゃったのかなって…」

それなら辻褄はあうか。

『連れは居なかったのか？』

？「1人居たんですけど、買い物に行っちゃって…」

それで貧血なってここまで来た、と。

コイツもコイツで大変だな。

『あ、名前聞いてなかったな。流石にお前とか言ってたら可哀想だし』

？「自分、青柳愛駆って言います。大学3年です」

年上だったのかよ。

『アイク…か。字は？』

ア「恋愛の愛、馬に区って書いて愛駆です」

ペンを取って、合ってるか確かめる。

『漢字…こうか？』

ア「…これ、愛が受になってますよw」

『は？ あ、ホントだ』

バカ炸裂。

『にしても、アイクか。愛が駆けるって超カッケーじゃん』

ア「……！」

『何だ？』

ア「いえ、少し前に同じような事を言ってくれた女の子が居たので…」

『ふーん』

ア「貴方の名前は…？」

そう言えば名乗って無かったな。

『俺はA。苗字は面倒臭いから省略しておく』

ア「Aさん…色々ありがとうございました」

『大したことないぞ』

で、何となく手を差し出した。

ア「えっと…」

『ん？ 握手だ。悪かったか？』

ア「いえ！」

こうして普通に握手をした。

さて、これからどうしようか。

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