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____




遠くから聞こえる話し声にノーヴァさんは目を伏せるなり、「 そろそろ私は行かなくてはね 」と言う。



「 ま、待って下さい。教えて下さい、私の生きる意味って…?ノーヴァさんが知っているんですか 」




「 大丈夫、君と私はいずれまた会えるからね 」




「 魔法舎の方では無いんですか…。じゃあ私も一緒に少しだけ着いて行っても駄目ですか…?ここら辺の道は大体覚えているので帰って来れます 」




「 素敵な提案だけれど、君は二度と戻れないよ 」




「 戻れない…? 」




「 また会える日まで、君はこの壊れかけた世界で生き延びる事が出来ると信じよう 」




そう言い彼は、左手を私の頬に添えたかと思えば、顔を寄せた。控えめな唇の音と共に私の目元に口付けが落とされる。




「 私の事は、君の中に留めておいてくれ 」




「 そ、そうします… 」




気付けば私の瞳はずっとノーヴァさんを映していて、彼の強請りに頷く事しか出来なかった。何故だか、魔法舎の皆んなにこの事を話したらいけない気がするのだ。




「 また、会えますか…?」




「 必ず、君に会いに行くと約束するよ 」



そう言い、ノーヴァさんは再度私の頬を撫でた。




「 はい!約束ですよ…!」



「 嗚呼、またいずれ会おう。」




「 ____会えて良かった、A 」



そう言い、彼はパッと姿を消してしまった。



「 えっ…………!? 」



そこで初めて私はようやく気付いた。ノーヴァさんは魔法が使えることを。




「 彼と約束、してしまった……… 」




魔法使いは約束を破ると魔力を失う。いつかに聞いた知識を思い出して、私は青ざめた。なのに何故だろう、私の為に約束をしてくれた、私の生きる意味を知る彼の存在に凄く安心する自分がいる。




「 きっと、必ず、また会いましょう 」




彼のいた空間を見つめてそう呟けば、遠くから私を呼ぶ声が聞こえた。




「 おーーーーい!A…!もうすぐ夜ご飯の時間だぞー!!そんなとこで何してんだ? 」




振り向けば、カインがこちらに手を振り叫んでいる。カインの隣にはリケとミチルがいて、同様に手を振っていた。その手を振り返して、私は魔法舎の方へと引き返した。




「 庭の手入れを少し…!呼んでくれてありがとうございます…!」




____




空の色が夜へと変わりかける夜空を背後に、ノーヴァは宙に浮きながら、Aの事を見つめていた。




✩*。




久々に更新しました…笑

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rufu(プロフ) - No.3さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…!ありがとうございます!モチベになります、嬉しいです…! (2023年1月29日 0時) (レス) id: e99adfba6e (このIDを非表示/違反報告)
No.3(プロフ) - カインが天才的にイケメンしてる…書き方上手ですね!! (2022年7月7日 7時) (レス) @page26 id: 5d07dd0044 (このIDを非表示/違反報告)
rufu(プロフ) - *ゆきうさぎ*さん» お返事遅れてしまい申し訳御座いません…!ありがとうございます!とても嬉しいです…!更新も出来ればと思っています。ありがとうございます…! (2021年6月14日 22時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - すっごく好きです…!!最近まほやくにハマったのですが、まほやくの夢小説ってなかなかなくて…。更新いつまでも待ってます…! (2020年7月14日 14時) (レス) id: f13975ef27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rufu | 作成日時:2020年2月16日 2時

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