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夜の町を歩くのが好き。いや、夜の町を歩いて美味しいものを探すのが好き。財閥は解体されたとはいえ、いまだに王国の経済を支えている。その一員として成長するために、俺は小さい頃から英才教育を受けて育ってきた。同時に、庶民の生活を知ることが大事らしく、俺はほんまに普通の家庭と同じように育った。
「だから夜中のラーメンとかたまらんねんなぁ…。ん…？」
大通りを歩きながら、何となく細い脇道に目が行く。暗がりに人がいるようやけど…
「ええやんけ？な？」
「ほんまに、きれいな顔してんなぁ、兄ちゃん。」
最近多いなぁ。男が絡まれてるわ。はぁ。めんどくさいけど、放っておくわけにも…
「離してください！」
「え？…マル！？」
聞き覚えのある声に思わず声が出る。近づくと、そこには男２人に絡まれているマルの姿。
「お前…なんでこんなとこにおんねん？」
「た、たっちょん…」
腕を掴まれて、必死に抵抗してるけど、そりゃ敵うわけないわな。
「兄ちゃん、なんや？」
「ﾊｯ、たっちょん、逃げて！」
マルに向かっていた２人が俺の方を見る。
「おたくら、なに？」
「お前には関係ないやろ。」
「いや、俺の友達やし。」
「たっ…ちょん…ええから…逃げて…」
「お前、震えてるやんけ。こんな奴らほっといて行こ。」
「おいっ！兄ちゃん、俺らのこと無視かぁ？」
いよいよ俺に迫ってくる２人。しょーもないわ。
「おい。誰に口聞いとんじゃ。」
「ああ？お前なんやねん？」
「お前らどこのもんや？」
「なにを…」
「おい！やめろ！すんません！！」
「わかってんねやろうな？」
「はぁ？」
「おい！黙れ！はい。もうこんなことのないように…」
「はよ散れ。」
相方を連れて慌てて逃げていく。ほんまに、上のもんは何しとんねん。
「マル、大丈夫か？」
「…あ…ありがとう…あの…」
「お前、SPは何してん？大問題やんけ。」
王族がこんな夜中に１人で出歩くなんてあり得ない。
「…逃げてきた。」
「は？」
「筆頭のSPが体調不良で休んでるから、簡単に１人で出てこれたけど…。」
「体調不良？亮ちゃんの親父さん？」
「あ、うん。検査入院してて。」
「知らんかったわ。とりあえず連絡入れるで？」
亮ちゃんに電話すると、マルがいなくなっことで大騒ぎになり、警察も捜索をはじめるところやった。
「助かったわ。もっと大事になるところやった。」
「それはよかった。親父さんは大丈夫？」
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orange(プロフ) - ありがとうございます！コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年3月21日 20時
