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「たっちょん。」
「え？」
「今度そんなん言うたら本気で怒る。」
「…ふふっ。ごめん。」
「ううん。」
「じゃあ準備するか。起きれる？」
順番にシャワーを浴びて、着替えをする。
「たっちょん…」
「なに？」
「めっちゃ…格好いい…」
「は？ちょっと…もう、可愛い顔すんのやめて。出られへんくなるやんか。」
「たっちょん…」
「もう…ﾁｭｯ。とりあえずこれで我慢して。」
「…」
「もう…」
可愛い顔して見上げられたら、そんなもん止まらへん。頭を引き寄せて味わいたいだけ貪る。まだまだ足りひんけど思いきって唇を離すと胸にもたれてくるマル。
「たっちょん…好き。」
「マル…」
あかん。こんなん外に出られへんて。ぎゅっと腕に閉じ込めて何とか気持ちを落ち着ける。
「マル、とりあえずご両親に挨拶させて。続きはその後。」
「…ん。」
もう一度軽くキスをして、連絡が来たら下に降りる。
「やば…」
すげーリムジンが停まってる。え、これ…
「隆平様。大倉様。」
ドアが開いてすごくスマートな身のこなしの人が出てきた。隆平は普通にその人が開けたドアに近づいて車に乗り込む。
「たっちょん？」
やっぱり住む世界がちゃうわ。俺…頑張らなあかん。内心ドキドキしながら、落ち着きを装って車に乗る。広っ！！
「あのさ、これ普通なん？」
「何が？」
「この車。」
「普通ではないけど、何回か乗ったことはあるよ。」
「ふ、ふーん…」
「…緊張してる？」
「別に。」
「ふふっ。たっちょんに似合うわ、この車。」
「はあ？こんな緊張する車嫌やし。」
「普通になるよ。たっちょんはすごい人になると思うもん。」
「え…。なんかマルに言われたらそんな気がしてきたわ。」
「ふふっ。そうやろ？」
「うん。」
笑顔をくれるマル。こういうのうまいよなぁ。昔からマルは周りを和ませるプロやったもんな。つい頭を撫でてしまう。それにも嬉しそうにしてくれて…。はぁ…はよ帰りたい。
「こちらへ。」
到着したのは王族が利用する最高級ホテル。着替えて正装に身を包んだマルは気品があって、さらに男前になった。そのまま２人で特別室に通される。
「父さん、母さん。」
そこにはマルの御両親。笑顔で迎えてくれる。
「隆平。忠義くん。」
「父さん、母さん、これは…？」
「忠義くん。ありがとう。」
「…え？」
「この子の秘密を話すよ。忠義くんには大きな運命を背負ってもらうことになる。」
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orange(プロフ) - ありがとうございます！コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年3月21日 20時
