42 ページ42
恥ずかしそうに首に抱きついてくる。ほんまに男なんやろか？
「好きやで、マル。」
見つめながらキスをして、笑顔のマルが見たいのに、頬をそっと流れていく涙。
「泣かんといて。」
「うれし涙やもん。」
「でも切なくなる。」
「でも勝手に出るんやもん。好きって言ってもらえて…うれしい…」
「マル……」
改めてキスの嵐。
「ふふっ…こそばい…」
首筋に鼻を寄せてマルの匂いをかぐ。
「好きやわぁ…」
「だから…こそばいっ…ﾝｯ…」
「マル…全部ほしいねん…」
「たっちょん…」
「全部くれる？」
「ん…」
「シャワー？」
「あ…うん…」
「一緒に行く。」
「いや、あかん。」
「いや、あかん。」
「ふふっ。でもあかん。」
「離れたくない。」
「ﾁｭｯ…」
「ふぇ…」
「たっちょん……ちょっと待ってて。」
「マル…。マルは怖いくらい魅力的やな…」
「え？ふふ。うれしぃ。ちょっと待っててくれる？」
「ん。わかった。送っていく。」
俺は初めてやけど、マルは違うもんな…。なんか緊張してきた。気持ちよくなってくれるんやろうか。
「マル…やっぱり入っていい？」
「ﾝｯ…あかん…」
はぁ…。ほんまに緊張する。これでもマルのことが好きって自覚してから勉強したんやで。
「うわっ…こんな前で待ってたん？」
「うん…マル…」
あったかい体を抱きしめる。ねちっこいキスをして、少し湿った髪の毛を指に絡ませる。バスローブを羽織らせてそのまま寝室まで。
「あの…色々必要かも…」
「あ、これでいい？」
「あ…もしかして…」
「ん？」
「別の人…」
「は？ちゃうよ、ちゃうちゃう！万が一にもって…その頃は虚しかったけど、でもよー我慢して用意したってほめとく。」
「ふふっ、まぁ、俺が人のこと言えたもんじゃないけど。」
「マル。その話はやめて。全部俺のもんなんやろ？」
「うん。全部…全部たっちょんのもんにして。」
どうしたらいいんかな…って思う暇もなく、マルを抱きしめたら気持ちが高まっていく。キスをして体に触れて…頭がクラクラしてくる。
「ﾊｧ…たっちょん…立ってられへん…」
背中を支えて隆平をベッドに横たえる。上から見下ろすマル。少し上目遣いのマル。たまらん。
「…あ、待って…」
余裕のなさに、ほんまに出来るのか不安になったけど…
「たっちょん…」
色っぽい声でマルが導いてくれる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
orange(プロフ) - ありがとうございます！コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：orange | 作成日時：2021年3月21日 20時
