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「じゃええわ。」
「うそ！いくー！」
男ふたりで観覧車もないけど、まぁ、最後はゆっくり話でもしよか。
「きれいなぁ。怖いなぁ。」
「は？」
「高いところが怖いのです…」
「はぁ？なんで乗ってん？」
「無茶なことをしたかったからです。」
「なんか敬語になってるやん…床見ときぃな。」
「うん…」
「お前…なに悩んでんの？」
「え？」
「めっちゃくちゃ悩んでるやろ？心の中のもん、吐き出されへんのか？」
めっちゃ意外そうな目で俺を見つめてくるマル。何か訴えそうになって…でもすぐに諦める。
「ううん…ありがとう。なんかそんな風に言ってもらえてうれしいわ。」
まだ俺には言われへんか…。バンド仲間やし、もっとわかりあえたらなぁ…。
「今日はありがとう。なんかたっちょんのこと、きつい奴やって思って苦手やったけど…」
「は？」
「え？あ、あの…最初やで？サークルはじまってすぐぐらい…」
「そうなん！？え、なんで？」
「なんやろ…言われることがいちいちグサッとくるというか…」
「えー！言うてよ！俺そんなつもり全然なかったし！」
「いや、練習してるときとか、亮ちゃんとはまた違うねんなぁ…。なんやろ…わからん。」
「結局わからんのんかい！」
「ふふっ。でも、ほんまに一瞬やから。たっちょんとおると、いつもスッゴい楽しめる。」
「そうか。ほんならまた遊びに行こーや。」
「ん。じゃあ、今度は俺が企画するわ。」
「いや、ええわ。マル、センス無さそうやから。」
「ほら！ほらほらそういうとこ！」
「あ、これ？…だってほんまやん。」
「こらー！」
「(笑)。ごめんごめん。俺、自分で企画すんの好きやし、大丈夫やで。それより。お前、よぉもてるやろ？」
「それはたっちょんちゃうの？」
「いや、まぁ女に困ったことはないけど…ちゃう！お前のこと！」
「え？」
「今日、お前が隣におって、女はもちろんやけど男からもめっちゃ視線感じたわ。男に絡まれとったしな。どっちにもモテるんやわ。」
「…」
あれ、これあかんやつか…？急に下を向いて黙ったマル。
「マル？恋愛で悩んでんのか？」
「…いや…全然。」
頑なやなぁ。長期戦になるわ。観覧車から降りて、電話をするとすぐに迎えの車がくる。
「マルちゃん、ゆっくり休みや。またどっか行こう。」
「うん。ありがとう！」
マルを見送ってタクシーで帰る。車の中、意識せずマルと遊んだ時間を思い出す。そこには妙にウキウキとしている自分がいた。
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orange(プロフ) - ありがとうございます！コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年3月21日 20時
