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「ん〜…。まぁ、今説得中や。」
「音楽会社なんやから、海外勉強はいい経験やんけ。」
「まぁな。でも親父は俺を海外に出したら戻ってけーへんって思ってるから。」
「あ〜。そやな。」
「俺も自分でそう思うし。」
将来を考えながら、俺はバンドサークルでいかに自分の可能性を広げられるか模索してた。
「すばるくん、ベースどうやろ？」
「ん、ええ感じや。」
「やった！」
「お前の音は、何かスッと馴染む。なんやろ、音楽が好きなんやな。」
「うん。というか、すばるくんの声が好き。」
「お前さぁ、そういうことをさらっと言うな！」
「だってほんまやもん。すばるくんの歌がなかったらやってないし、続けてない。」
「お前も歌うまいで。音感もめっちゃいいし。」
「でも…俺は主役じゃない。」
「は？」
「主役はすばるくん。そこにおれたらそれでいいねん。」
「…なんやそれ。」
「だって…そうやねんもん。」
切ない顔をする。はかない…なんてきれいな顔すんねん。ﾊｯ…あかん。なんやろ…この感情。男やで…マルは。
「お前、来週には後輩が入ってくるんやし、しっかりせーよ！」
「あ、そうや！僕の幼馴染み、よろしくお願いします。」
「へぇ。幼馴染み？」
「うん。おじいちゃんがつけてくれた僕のボディーガードの息子さん。」
「おじいちゃんて…。国王のことをそんな風に言える奴とおるなんて不思議やわ。やっぱスゲーな、お前。」
「すごくはない。ただそこに生まれただけ。」
「そんなことない。お前はめちゃくちゃ努力家やで。」
「ちょっ…すばるくんにそんなこと言われたら…めっちゃうれしいやんかぁ！！」
「うっさい！離れろ！！」
マルは直系ではないけど、現国王の孫にあたる。あまりに親しみやすくてそんなこと忘れてまうけど、ちゃんと厳重に守られている。…国王の血をひくから不思議な魅力があるんやろうか。
「はじめまして！安田章大です！歌が、音楽が好きです。しぶやんって呼んでいいですか？」
「な、なんやねんお前！変な奴やな…」
「それと、こいつ錦戸亮って言います。人見知りやけど、馴れたらめっちゃオラオラ系です。」
「そ、そんなこと…。よろしくお願いします。」
「ん。ほな聴かせて？」
「はい！」
演奏してくれたのは自分達のオリジナル。いいハーモニーや。ギターもうまい。音楽が好きなんが伝わってくる。
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orange(プロフ) - ありがとうございます！コメントをいただけてとてもうれしいです。更新、少しのんびりしますが、よろしくお願いします☆ (2021年4月24日 18時) (
レス) id: 7529fcda00 (このIDを非表示/違反報告)
akao(プロフ) - はじめまして^_^いつも更新楽しみにしています☆2人がどうなっていくのかワクワクしてます^_^これからも更新無理なく頑張ってください^_^ (2021年4月21日 19時) (レス) id: 078dcaab9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：orange | 作成日時：2021年3月21日 20時
