王子と姫の物語３【夢色パティシエール】

121話 ページ24

ぴょこんぴょこんと寝癖が目立つ金髪少女







その手には寮長からのバウムクーヘン







貴「…なんで起こしてくれなかったの」ﾑｽ


パフェ「何回も起こしたわよ！」


キャンディ「Aってほんと抜けてるよな」


プリン「前もこんなことあったの？」


パフェ「月１にあるかないかよね」


貴「…うるさーい」






そう言ってパフェ達に








バウムクーヘンをあげるA








そして気がついたら調理室









調理は終わっているらしく







制服のまま入るA








《ｶﾞﾁｬｯ》




「あれ、姫！？」


「Aちゃん！？」


「あ、月１の…」


「寝癖可愛い」


「あーゆー彼女欲しい」


「その前にがんばれよ」


「それな」




飴屋「姫乃さん…貴方はまた…
成績もスイーツ作りも優秀ですけど
寝坊が少し多いわよ？」


貴「…すみません」


飴屋「まぁ、貴方のことだし
遅くまでなにかしてたんだろうけど…
遅刻の罰として
片付けを手伝った後に反省文ね」


貴「…はーい」





Aは眠そうに目を擦りながら









Aグループに向かう






天野「あ、A！」


ショコラ「A、遅いですわ！」


カフェ「また寝坊かい？」


キャンディ「いくら起こしても
起きねぇんだもん」


花房「相変わらず眠そうだね」


安藤「リボンまがってるよ」







安藤はそう言ってAのリボンを直す








貴「ん…、ありがと」


樫野「お前寝癖すげぇな」


貴「…そんな？」


樫野「おう、なんか
ぴょんぴょんしてやがる笑」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ






樫野は笑いながら









優しくAの頭をポンポンと撫で









寝癖の部分や髪を触り出す





樫野「すげぇ、サラサラ」ﾆｯ


貴「まこともサラサラだよね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


樫野「うわ、超いい匂いするじゃん」


貴「まこと臭いもんね？笑」


樫野「それは沼の時だけだばーか」ｷﾞｭｯ


貴「ん、知ってる」ｷﾞｭｯ


安藤「ほら、２人共」


花房「バカップルみたいなことやってないで
早く片付けするよー」


天野「２人共ほんと仲良いよね！」ﾆｯ





「「「「「…え？」」」」」


「待って、姫と樫野くん付き合ってる…？」


「あの樫野とあのAが…」


「え、どーなんだろ…」








そんな声がひそひそ聞こえるなんて耳は









Aは持っていない

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