甘くて危険な恋… (ページ7)

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「今日はありがとう」

お店を出て

家に向かう途中

そう告げると

崇裕は

どーいたしまして

と

微笑んだ。

ああやっぱり

笑顔に弱い。

「お仕事これからも忙しいの？」

そう尋ねると

一瞬

顔が暗くなったが

すぐに戻った。

紫「うん、１ヶ月くらいはかかるって…」

「…そうなんや」

紫「…ごめんな？」

「じゃあお願いがあるねん」

紫「ん？」

「…今日だけ、今日だけシよ？…崇裕に１ヶ月あえなくなるのは寂しいから」

紫「望…」

「…たくさん愛がほしいねん、１ヶ月分の愛をちょうだい？」

崇裕は

じっと俺を見つめたまま

何かに悩んでいるようだった。

…なんで？

なんでそんな

悩んでるん？

「…崇裕俺の事愛してないん？」

紫「いや、ちが…」

「じゃあ俺のお願いきけるやろ？」

こんなこと

いいたくない。

けど今言わないと

自分が壊れそう。

紫「わかった、ええよ」

「…ほんま？」

紫「うん」

ぎゅっと抱きしめると

抱き締め返してくれた崇裕。

顔を見つめたら

優しい笑顔をうかべ

頭を撫でてくれた。

紫「さっ、はよ家かえろっか？寂しがりやのうさぎちゃん」

「…うさぎちゃうし」

紫「うさぎは寂しいと死んじゃうらしいやん？なんか望に似てへん？」

「似てへん！」

ふふふと

笑いあい

手を繋ぎながら

帰った帰り道は

なんだか

付き合ったばかりの

頃に

似ていた。

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