☆*。゚ ページ48
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「珍しいですね〜こうやって一緒に帰るの」
お互い外で他人に見せつけたいタイプじゃないし、仕事が終わり次第各々で帰宅する事が多いからだ
『うん』
「…」
『まぁ、正味待ってたんやけどな』
そう言って私の右手を取った川上さん。普段は遠出した時とかしか恥ずかしがって繋いでくれないくせに、仕事の帰り道で繋いでくるなんて。しかも、帰りあったのたまたまじゃなかったのか
「何か話したいことでもあったんですか?」
『いや…』
「…」
『…あのさ、』
「はい?」
『乾のこと好きなん?』
…へ??
「……え?」
『部屋入って来て目に入った瞬間一直線に乾の所行ったし』
それに乾いるから来て良かったって言ってたし…とどんどん声が小さくなる川上さん
「いやいや違います違います、」
『……そうなん?』
「動画でしか見てなかったメンバーに初めて会えて嬉しかっただけで…」
『…そっか』
「…」
数秒の沈黙の後、私と繋いでいた手を一瞬緩めた彼は、そのまま更に恋人繋ぎに切り替えた
「…!」
『雫がそう言うなら信じる』
『ごめんな、』
「いえいえこちらこそごめんなさい。私が誤解させるようなことしたから…」
『んーん、』
「私が好きなのは川上さんですから」
『…良かった』フフッ
「…川上さんも嫉妬するんですね」
『どういうこと 笑』
「いや、他人に興味無さそうっていうか。干渉するの面倒だから言わないタイプなのかなって 笑」
『失礼なやつやな、笑』フフッ
『まあ面倒なことに関わりたくないってのはあってるわ 笑』
でも大事な人が関わってきたら話は別やろ?と彼は照れくさそうに言った
「なんか嬉しかったです。気にかけてもらえて」
『…俺もごめんな、問い詰めるような言い方して』
事の発端は私だけど、この事を通してより一層彼のことを知れた気がした、そんな帰り道だった。
:
一方その頃オフィスでは
福「川上、追いかけるように出てったね、笑」
乾「待ってたんですかね?」
福「いや〜〜あれは絶対待ってたでしょ 笑」
乾「ソワソワしてましたもんね、笑」
福「素直に一緒に帰ろって言えばいいのに」フフッ
→その場では聞かないけど後から確認するタイプ。どうやら余裕は無かった模様。だって焦っていた時本人は平然を装っているつもりでも、周りにはバレバレだったみたいですもん
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作者名:reo | 作成日時:2020年3月2日 20時