【オリジナル】ワケあり女子と優等生男子

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恵瑠side


あれから私と真由は昨日見たテレビの話や、家からここに来るまでの話など。

世に言う無駄話…いや世間話をして人が退くまでの時間を過ごした。

5分位経ったらようやく人が空いてきた。

「はぁ〜やっと自分のクラスが分かるよ」

「本当にね。あ〜恵瑠と同じクラスでありますように。」

そう言って真由は拝みながら1組から順にクラス発表の紙を見ていく。

それに続いて私も1組から順に見ていく。

1組…いない。2組…もいない。

3組…「神田真由」。あ、真由だ。私は…

「猫橋恵瑠」あ…あった。

「やったー。恵瑠、同じクラスだね！」

そうにこにこ顔で私の手を掴みながらはしゃぐ真由。

きっと今の私の顔は笑っているだろう。

真由と同じクラスであることがもの凄く嬉しいのだなと、我ながら思った。

『新入生の皆さんは、自分のクラスを確認したらクラスの列に整列して下さい。入学式が始まります。』

3年生と思われる人の誘導のもと、私達は同じ列に並んだ。

真由と同じクラス…

不安だった高校生活が一気に楽しみになった瞬間だった。

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