【オリジナル】ワケあり女子と優等生男子

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恵瑠side


「わっ！」

「きゃっ！」

「きゃっ！だって、可愛い〜」

そう言いながら笑う、私を驚かした犯人。

この子が私の唯一の友達であり、親友でもある神田真由。

「ちょっと、いきなり背後から脅かさないでくれる？」

「あはは、ごめんごめん。あ、クラス発表の紙貼ってあるじゃん。えーっと私のクラスは…」

そう言い、私への謝罪も早々にクラス発表の紙へと目線を移してしまった。

「はあ…」と本日2回目の溜息をつく。

本当は真面目なんだけど、私にだけはこういう悪ふざけをしてくるんだよな。

でもこの子のそういう性格も昔から知っているから、今更呆れるのも疲れる。

第一私達は今までずっとそういう関係を築いてきた。

真由には一応感謝してるんだけどな、私。

あんな状況だった私と友達になってくれたんだもん。

「あ〜もう。紙の前に集まらないでよ！ただでさえ私背低いのに！」

「まあまあそんなに怒らないで。人が退くの2人で待っておこうよ。」

「うん…そうする。」

それから私は真由と話しながら人が退くのを気長に待った。

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