朝ごはん ページ10
「おはよ。A」
『はざす』
昨日あれこれ、考えてたらいつの間にか寝ていた
椅子に座って、箸を持つ
やったぜ。
今日は、焼き魚だ…………!
ワカメ汁を飲んで、魚に手をつける
甘じょっぱくて、うまし
はぁ、至福…………
「A。刀剣男性には、気を付けてなさいよ」
『何で』
「今最近乗っ取りを企むやつらが、何百といるの。
だから、自分の本丸が乗っ取られないか心配しているだって……………
ほら、一昨日の新聞で、見習い暗殺ってあったでしょ?」
そういえば、確かにあったな
あのときは、「どんまい」ってスルーしたし
だけど、母は一番下の段を見てないのかさっきから
「可哀想……………」「他の子は……………」とか一人で、何か言ってる
あの子が殺されたのは、危険度七十二パーセントのブラック本丸
もはや、無理ゲーを越えた域に一人で行った
まぁそのお陰もあって、クッソ審神者は、懲役七十年の刑になったんだけど
いやー、あの子もホッとしたんかな
「刀の素振り、きちんとしてる?」
『まぁ、やってるけど……………』
あれ、意味あんのかな
俺審神者だぜ?
命は、刀剣が守ってくれるから大丈夫でしょ
ズズッと味噌汁を飲む
「ならいいんだけど…………。刀の手入れもしっかりね」
『ふぅ、毎日やってます!』
「さすが我が子!」
『ははは……………』
「私も若い頃は、審神者をやったものだわ」
始まったよ
絶対刀の話になるとこうなるんだ
で、最終的に「いい子に、貰ってもらえて良かったわ」で終わるんだ
『あ! 顔洗わないと。じゃあ、ご馳走さま』
長々と昔話を聞きたくないもんでね
廊下を曲がりった所にある
洗面所で、バシャバシャと顔を洗う
今日は、何しようか……………
〈さぁ、今回の特集は初期刀です〉
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作者名:さプる | 作成日時:2020年4月30日 15時