お守り ページ6
『HAHAHA!』
「何が、はははだよ。あの時、結構冷や冷やしたんだからな」
『まぁ、でも良かったじゃん。お陰で、イジメ無くなったし』
あのときは、反抗期だったからな
気が発ってたんだよ
しかも、来たばかりの場所だったし
「はぁ、でもお陰でこの通り元気に過ごせてた訳だし。感謝します」
『感謝するがよい』
いつの間にか、まー君の涙も消えていた
『弁当代返せよ』 「ムードが…………。はぁ、アイス買ってやるよ」 『そこは、パンだろ』
次の日…………。
見送りとして、まー君の家の前に来た
新品の巫女服に着替え、家から出くる
不安なのか、裾をギュッと握りしめていた
『俺もいつか、着たいわ−!』
なるべく、笑顔で振る舞え
安心して、送り出せ
『元気でな!』
もう会えないかも、しれないんだ
こいつとは…………もう
『い………いつが……まだ、会おうな!』
「泣いてんじゃん………」
「ははは」と微かに笑うまー君
「もう行きますよ」
真っ黒いスーツ姿の女性が、まー君のスーツケースをトランクへと持っていった
『まー君これやるよ!』
家から、持ってきた俺のお守りの一つ
「安全守りって………。まじかよ」
『ふん! A様もお守りだから、安心しろよ!』
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作者名:さプる | 作成日時:2020年4月30日 15時