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お大事に ページ42

「っ…………! つぅ………………」


『………………………』


「もういく」と、立ち上がろうとした瞬間薬研さんは顔を歪める
すぐに、スンとした顔に戻って障子に手をかける


本人は、平気そうだが…………


「じゃあな」

『おい、待て』


バサッと布団を、剥がして薬研さんの手首を掴んだ
自分でも、驚くが振り返った薬研さんも、驚きで目を見開く


「な、なんだって…………!」

『えぇーと……………。ちょっと、待ってください』


「は?」と、意味わからんと訝しげに顔を歪めるも渋々座ってくれた
俺は、ゆっくりと立ち上がって、スーツケースの中にしまっておいた【手当てセット】を取り出す


自分ようにって、持ってきたけど………こんな形で役立つとはな

薬研さんの元に戻っていく
カチャと箱を開いて、包帯やら消毒液やらまぁ、色々取り出していく

刀には、人間の手当てが効くのか、心配なんだけど……………
何で、授業中に寝てたんだ! 俺!

居眠りしていた頃の自分をぶん殴りたい


「何をするつもりだ…………」

『いや、手当てをと……………』


「早く見せろ」と、俺は右手でクイックイッと薬研さんに向けてした


「んな、酷くねぇよ」

『いや、酷くないってことは傷または怪我があるんですね』

「………………」


少し強引だが、致し方ない!
後々どこかで、刀剣破壊されたら困るし

何より、初期刀が居ない俺にとって、唯一の架け橋
薬研さんが、居なくなるとここの刀剣たちと一緒に過ごせるかどうか……

恐らくというか、九十パーセント無理だけど
俺のところに、来たからには存分に利用させてもらいやすぜ



「……………」

『まー、これで終了。お大事に』

「あぁ…………」

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作者名:さプる | 作成日時:2020年4月30日 15時

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