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美人エスパー ページ26

「Aさん、『呼び捨てでいいですよ。先輩』………わかった。じゃあ、Aちゃん
改めて、私はコノハナ すみれよろしくね」

『コノハナじゃあ、コノハ先輩と呼ばせて頂きます』

「良いわよ」


この人って、運転するだけで絵になるよな
美人って、罪だわ

「Aちゃん」

『何ですか?』

「ふぅ………………。あなた、ブラック本丸の見習いに行ってちょうだい」

『え…………?』

「細かく言えば、潜入隊みたいなものよ」


いや、俺本丸持つ予定…………
隣から「え」とこんのすけの驚いた声が聞こえる


『俺は、本丸を持つ予定だった気がしますが』

「自分の本丸を持つのは、この任務が終わってからよ」

『……………まじっすか』


俺ブラック本丸行くの………?
死んじゃうよ。絶対


不安と恐怖で、鞘を強く握る
しかも、見習いってことは……………主がいる


「安心しなさい。決定的な証拠があれば殴ってもいいわよ」

『と、言いますと?』

「例えば、刀剣破壊映像とか脅迫映像またはボイスでもいいわ。
その証拠があれば、殴っても正当防衛として処理されるから」

『何ヵ月かかりますかね?』

「そうね。今回の見習い先は、危険度八十パーセントと高いほうだから、一日で本性を見れると思う
わ」


一日…………
短いけど危険度八十パーセントとかもはや地獄
唯一の救いとして、殴ってよし
最低でも、二日で終わらせたい


「あ、言っとくけど。殺しちゃだめよ」

『分かってます。でも、刀剣破壊を見た瞬間がどうなるか……………』

「私も、手が出そうになったけど……………。そこは、さっきも言った通り証拠を掴めば半殺し程度なら
セーフ」

『半殺し』

「ははは…………。あ、そうだ。これ、補聴器型の通信機。これで、小鈴さんと私に繋がるわ」


先輩の手には、真っ黒の補聴器型通信機
何故補聴器と、不思議に思いながら受けとる


「補聴器だと、通信機だってバレにくいし。しかも、相手も耳が聞こえづらいと思って油断するだろ
うから」

『そうなんですね』


この人って、実はエスパーなのでは………?


と、密かに思った瞬間だった

潜入→←とある会話



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作者名:さプる | 作成日時:2020年4月30日 15時

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