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悲しみの春 ページ3
『ど、どういうことだよ』
「そのままだよ………」
俺の肩からソッと手を離すと、
立ち上がってフェンスに触れる
頬に、伝う涙が悲しさを思わせた
「僕は、ブラック本丸に派遣されることになったんだ。Aも知ってるだろ?」
『……………あぁ』
何度かニュースで、見たことがある
刀剣男子たちに、過激な出撃、肉体的精神的な暴力
刀剣破壊なんて、日常茶飯事
地獄をこの世に持ってきたような、そんな場所
「前の審神者さんが、殺されて…………。代わりに、僕がその本丸を受け継ぐことになったんだ」
『そういえば、お前。見習い一ヶ月位行ってたな』
「見習い先の審神者さんは、とっても好い人だったよ」
俺たちの間に、壁をつくるように風が吹き抜ける
出会いがあり別れがある………春はそんな時期
「はは………」
『何だよ』
「ごめんごめん。Aと初めて会った時のことを思い出してな」
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作者名:さプる | 作成日時:2020年4月30日 15時