おじいちゃんたちと、若者たち ページ19
縁側の先に、鍛練場があるんだっけか………
師匠から、渡された地図を頼りに、廊下を進む
読みやすいから、迷わず目的地に着けそうだ
「ここの角を、曲がればすぐですね」
『だな』
角を曲がったら、ピタリと足を止める
縁側にはお茶を飲みがら、誰か座っていた
「君は…………見習いさんか」
『え、はい』
「あなや。主も、まだまだ若いな」
青い人と薄緑の人に声をかけられ、戸惑う俺
そんなことを、知る由もなく、二人はお茶を飲む
あれだよな。挨拶するべきだよな
『私は、Aです。今日から一週間見習いですが、お願いします』
「俺は、三日月宗近」
「俺は、鶯丸だ」
二人とも、にこやかに「よろしく」と言ってくれた
何だろう、おじいちゃんを見ている気持ちになる
にしては、美形だな
ふむ、ブラック本丸の主の気持ちも少しだがわかる気がするぞ
『鍛練場って、この先ですか?』
「あぁ、そうだぞ」
三日月さんがご丁寧に、教えてくれて無事に鍛練場に辿り着けた
この本丸広すぎやしないか?
こんなもんなのか?
疑問に駆られながらガラッと、木製の扉を開けた
「おりゃ!」「クッ………!」
暑い空間の中汗を流し
赤いスカーフ?を首に着けている人と、俺と同じポニーテールの人が楽しそうに手合わせしていた
やべ、お邪魔だったな
二人は、いきなり入ってきた俺を見て、動きを止める
汗を拭いながら、笑って
「あぁ、主の言ってた見習いさんか…………俺は、加州清光。よろしくね」
「僕は、大和守安定。よろしくね!」
『手合わせ中すみません。私は、Aです。今日から一週間の見習いですが、お願いします!』
「よろしく」 「よろしくね」
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作者名:さプる | 作成日時:2020年4月30日 15時