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短刀 ページ16

俺の部屋とさほど変わらない、畳の部屋
障子の外からは、大きな池が見える


スーツケースの重みで、手がジンジンするが
外の綺麗さで、気にならなかった


『見よ。こんのすけ』

「これが、本丸のあるべき姿…………」

「さて、まずはこの本丸の中を見てらっしゃい」

『わかりました!』


刀を、荷物の側に置いて
ダダダと走って廊下に、出る


初めての刀剣男子だ!
俺も審神者になるから、しかと見ねばなるまい


「Aさま。まずは、どこに行きましょうか?」

『そうだな。中庭にでも行くか』


玄関の方向に歩いて向かう
床も、ピカピカだし壁も真っ白い漆喰だけカビ一つない


「滑りますね!」


こんのすけは、シューと滑りながら俺についてくる
え、いいな


『これで、一週間はいけるな』

「はい、私もここのこんのすけ先輩には挨拶しましたから」


こんのすけにも、先輩後輩ってあるんだ
じゃあ、上司とかもいるんだな


「あれ、見習いか?」

『は?』


目の前の角から、白衣姿の美少年
眼鏡をカチャとかけ直し、こっちを見る


イケメンすぎやしませんか?


「俺っちは、薬研藤四郎。ちなみに、短刀だ」

『お………私は、Aです。一週間お願いします』

「あぁよろしくな」


ペコリとお辞儀をして、その場をあとにする


ちょっとちょっと、イケメン過ぎだろ
どっかの女子だと、心すぐに奪われんぞ
気を付けなめれば……………

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作者名:さプる | 作成日時:2020年4月30日 15時

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