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翌日も呼び込み担当の私。
亮平さんの提案で今日一日分の稼ぎはお金で支払ってくれると言うので、これからまだ旅は続くしご好意に甘えて働かせてもらってます。
「お団子どうですか？ 旅で疲れた体に甘い甘ーいお団子は沁みますよ〜」
「ほんなら一ついただこか！！」
「どわっ！？」
いきなり背後から声をかけられてビクッと体が跳ねた。
後ろを振り返ったら焦げ茶の髪をチョンと後ろに結んで、にかっと八重歯を見せる男がいて、
「団子、一つ頼むで！」
もう一度注文して、茶屋の前に出ている長椅子にドンと腰掛けた。
「ふあ〜！疲れた」
「はい、お茶どうぞ」
「おお、あんがとな！ん、渋い！」
「甘いお団子には丁度いいですよ」
「ほうか！」
この辺では聞いたことのない喋り方に、私よりも遠い場所から旅をしてきたのかもしれない。
店の奥から女将さんが一人分のお団子を持って出てくると、男の横にお皿を置いて「ごゆっくり」とまた戻っていった。
「お団子ー、お団子いりませんかー？」
なんだろうな。
今日は昨日と違いあまり人が通らない。
その異変に気付いてたのは私だけじゃなくて、亮平さんも同じで店の中から出てくると山越えの方を見て首を傾げてる。
「おっかしいなぁ。だいたいこの時間帯に山から下りて来た人達が休憩して行くんだけどな」
その人達というか、たった一人やって来たのがこの旅人さんだ。
「美味いっ！ ほんま疲れた体に染みるわー」
「それは良かったです」
「あ、それとな。さっきチラッと聞いてんけど、なんや昨夜あの山で山賊が出たらしいで。ほんでようさん被害者が出たとか出んかったとか」
「どっち？」
最後の団子を口に放り込んで、もぐもぐごくん。
「ごちそうさまでした！ お代はこれでええか？」
「はい！ありがとうございまぁす！」
「おんおん！ ここは別嬪さんの多い茶屋やな！」
だってさ亮平さん。良かったね。
頬を引き攣らせて笑う亮平さんは、一歩男から身を引いた。
男色も珍しくないからなぁ。
「そういえばお兄さん、何処から来たんです？」
どうせお客さんはこの人しか居ないんだから、ちょっとくらい話してもいいだろう。
これも出会いだからね。
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ゆきんこ(プロフ) - 佐久間推しさん» コメントありがとうございます！一気に読んでもらえて光栄です。続きもそろそろ終盤ですのでどうぞ楽しんでください(^^) (2020年11月22日 23時) (
レス) id: 0a7632b1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 佐久間推しさん» コメントありがとうございます！一気に読んでもらえて光栄です。続きもそろそろ終盤ですのでどうぞ楽しんでください(^^) (2020年11月22日 23時) (レス) id: 0a7632b1c0 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間推し - お話が面白くて一気に読み進めてしまいました〜！！続きも楽しみです！ (2020年11月21日 8時) (レス) id: b5372a6ba4 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - しーさん» ありがとうございます！！お話書かれてるんですね！？よし見に行かねば！！ いえいえ彼への愛があれば素晴らしい作品のはずです！一緒に楽しんで書きましょうね(^^) (2020年11月4日 9時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - しーさん» 鬼佐久間さんに是非惚れてください（笑）食べられて良いなんて言っちゃったら、今夜辺りに来ますよ？（笑）まだドキドキシーンがあると思いますが楽しんでほしいです！ありがとうございました！ (2020年11月4日 9時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月24日 1時
