過去 ページ22
私は、自分の生みの親を知らない。
物心ついたときには、もう施設に入っていた。
興味がなかった。すべてのものに。
おもちゃも、育ての親も、同じ施設の子供も、自分も。
唯一の友達は、絵本だった。
絵本は、黙って私の手の中にいつもいた。
無口で本を読んでばかりいる私は、影が薄く、もちろん友達もいない。
だから、いじめっ子にとっては、ターゲットにもってこいの女の子だった。
「やーい、いっつも端っこで本ばっかり読んで、大人ぶってやんの〜！」
「あんたがいるだけで、空気がまずくなるわよ。」
彼らは、容赦なく私をいじめた。
最初はどうしていいか分からず、無視を突きとおしていたが、ある日、私の一番のお気に入りだった絵本をいじめっ子の一人がビリビリに破り裂いたのだ。
もう、我慢ならなかった。
ﾄﾞｺﾞｯ
気づいたらその子のお腹を殴っていた。
自分の中に蓄積されていた怒りが、止められなかった。
１０歳ぐらいだったけれど、私はその子にやり返しをしたのだ。
自分が、こんなに強いと思ってもみなかった。
あとで、施設の先生には注意をされたけれど、そんなの耳に入ってこないほど、私はすっきりしていた。
ここから、私の人生は大きく舵をきっていった。
終わり←嫌いなわけ
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snow - しほにゃん，実弥Loveさん» 読んでくださりありがとうございました！これからも更新頑張ります！！ (2021年5月28日 21時) (
レス) id: 6726eecfde (このIDを非表示/違反報告)
しほにゃん，実弥Love - はじめまして。夢主さんを溺愛する実弥最強でーすｩ！更新楽しみにしてますっ。 (2021年4月1日 22時) (レス) id: ac6a18bc22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：snow | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aiwo/
作成日時：2021年1月15日 23時
