ゆーあーひーろー！ ページ22
サボの指さす先を見ると、王宮のほうで何者かが暴れているのが見えた。
｢ありゃァドフラミンゴと……トラファルガー･ローじゃねェか？｣
まじか！もうそんな時間？！えーと、つまり、ローは手錠の鍵をゲッツして、ドフラミンゴとタイマンしてんのか。
(ってことは……！)
『腕ちょん切れちゃうじゃないですかヤダァ！』
｢は？｣
突然叫んだ私にエースがきょとんと声を上げた。
独り言激してくてごめんね！でもやっべえんだよ！
『ごめん、エース、サボ、あのさ…』
｢あー、いってこい いってこい！
こっちは任せろ。｣
サボが間髪入れずにそう言ってニヤリと笑った。エースも、大きく頷いた。
｢いきてェんだろ？いってこいよ。だけどな、約束だ、A。｣
エースが私の目をまっすぐ見据えた。
｢絶対、死んでも、生きてまた会いに来い！｣
『……わかった！！』
しっかり頷くと、王宮に向かって駆け出す。藤虎さんは、エースとサボがいれば、たぶん大丈夫だろう。
『っとと、』
キィッと急ブレーキをかけて踏みとどまる。そうだった、忘れてた、とうしろを振り返った。
『エース！仮面パス！』
｢あ、スマン！｣
パシッ、と綺麗な放射線状をつけて飛んできたそれをキャッチすると顔につけて走り出す。あ〜〜また視界がちょっと狭くなった〜〜。
大通りに出て王宮の方に向かうと、人の波がどっと押し寄せてきた。
｢王宮に向かって走れ！！鳥籠においつかれるな！！｣
怒声が飛び交う中、人混みに紛れて気配を消して走り続ける。怪我して動けなくなっている人などの避難を、海兵が必死に行っていた。
｢怪我して動けない方はいますか？！！｣
｢大丈夫、一緒に逃げましょう。大丈夫です、落ち着いてください。｣
原作では、海賊目線でのものしか描かれないから、海軍が悪のように思ってしまうこともあるけれど、今この国民を苦しめてるのは｢海賊｣で、それを｢海兵｣たちは救おうとしているのだ。
こういう時に、こういうものが見える時に、この世界に来なければ分からなかっただろうなあ、と思うのだ。知れて、よかったとも。
だけど、それでも。
(私にとってのヒーローは、)
───海賊で、麦わらの一味で。
この世界で、迷いそうになる私の道標となり、生きる軸となるものなのだ。
だからこそ、私は、彼らの元へ走っている。
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サクラ - 久しぶりに見に来たら、話が更新されていて涙出ました。作者さんのお話ずっと待ってます！お体に気をつけてください！ (9月17日 21時) (
レス) @page42 id: bb281b0fcf (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 当時からずっと追ってました。もうこちらの世界にいらっしゃらないかもしれませんが今でも続き待ってます。 (2023年5月7日 2時) (レス) @page41 id: 2f5b0dd3f0 (このIDを非表示/違反報告)
景璃(プロフ) - ワノ国編楽しみにしてます！ (2022年11月17日 2時) (レス) @page42 id: 0eef4a91ab (このIDを非表示/違反報告)
わいと - 思わず何度も一から読み返してしまうこの作品......私、この小説にめっちゃドハマりしました！！！ワノ国編編、とても楽しみに待ってます！！！ (2022年10月22日 21時) (レス) id: b45b455b48 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - ほんっとにめっちゃ面白かったです！！！！！ (2022年7月11日 23時) (レス) @page42 id: fd58af60f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちチーズ
| 作成日時：2018年3月26日 19時
