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かわいい ページ36

「テッメェさっきはよくもっ!!」



「低い声で喋るな可愛くねぇ。今から私につかえるんだ。分かったな?」

「あああ?」


ペローナを見ては、声を荒立て怒りを露わにするゾロにAは「まぁまぁ」と声をかける。



「おっめぇ何いつの間にこいつの味方になってんだよ!」

「…ゾロくん怖い」

「なんだとコラ!!」


明らかに変貌したAにゾロはこめかみに血管を浮かべる。それも束の間、ペローナはくましぃ化したゾロに抱きつき、可愛らしい声をあげた。



「可愛くしてろよ、」



「……」



無言を貫きながらAはゾロの心中を察する。



「てっめぇ何やってんだ!離れろ!!」
「…くましぃ♡」



そう言って、頰を擦りよせてるペローナは中々可愛らしい表情をしている。そんなペローナを見て、更にゾロは顔を青くした。


そして今の自分の姿がどれほど見っともないのか自覚をしたゾロは、ギロリとペローナを睨む。



途端に現れるゴースト達。




「…怒鳴ってスミマセン」


「わかりゃ良いんだ」





「…ハッ!!テッメェ!!」



正気に戻り、包帯でグルグル巻きにされた短い手足をバタバタさせるが、ゴーストが体を通過したと同時に再度膝を地に着いた。




「態度デカくてスミマセン……ハッ!ふざけんな!!」





「まだ懲りないのか」




「ご主人様と呼ばせ…呼ぶカァァァ!!」









「……」



Aはそんな二人の光景を無愛想な顔で見守る。一体私は何を見せられているのだろうか。そんなAを見てゾロは「お前見てないでどうにかしろ!」と声を上げる。



「ペローナもうそのぐらいにしてあげて。多分何やっても変わらないし」

「…うっ」




そう言って、ペローナのスカートの裾を引っ張るAはかなりあざとい。露わにペローナも何か言いたげな顔をしているが、言えないでいる。





目つきも表情もゾロの知らないAだ。性格がつかめない。




「(…気持ち悪りぃ女だな)」




ゾロはAを横目で見ては、そのまま立ち上がりスタスタと歩く。



こんなとこでグズグズしてらんねぇ。



ゾロは心の中を掻きむしられるような激しい焦燥を感じる。




「出口はこっちだぞ」



あっさりとペローナはゾロの行く隣のドアを指差す。それに対してゾロは「そうか」と口にし、Aの腕を掴んだ。


これはお前も行くぞ、という意味だろう。まぁ私は一応表面上は彼達の”仲間”になった。



「…ハッ!私なに教えてんだよ!」




無意識に出口を教えてしまった失態にペローナは頭を抱える。だがそんな失態、この男には通用しなかった。




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(プロフ) - とってもおもしろいです!これからも楽しみにしてます、、!頑張ってください! (2020年8月1日 3時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉(プロフ) - 名無し34187号さん» わざわざコメントありがとうございますTT。嬉しいです(^ ^)これからも更新頑張りますね!! (2019年12月10日 14時) (レス) id: 7be676ba1b (このIDを非表示/違反報告)
名無し34187号(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです泣。相変わらずの文才で、内容までめちゃくちゃ面白いです!!これからも更新楽しみにしています! (2019年12月10日 14時) (レス) id: 00aa3bdea9 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 1番か4番がみてみたいです! これからも頑張ってください!! (2019年6月3日 18時) (レス) id: 33ef8a9a51 (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - θ屬見てみたいです!! (2019年6月3日 6時) (レス) id: a4b65807ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼葉 | 作成日時:2019年5月26日 19時

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