かわいい ページ35
「ペローナもあのクマに飛ばされたんだ」
「あの野郎一生ゆるさねぇ！！」
何を思い出しているのか、眉を吊り上げて怒りを露わにするペローナにAはふふと可愛らしい笑みを浮かべた。
「それよりテメェもあのロロノアの仲間なのか？」
「…うーん。どうなんだろ」
「はぁ！？」
なんとも曖昧な返事にペローナは呆れた声を漏らす。
「私は仲間のつもりなんだけど、多分ゾロくんはそう思ってないかも」
そう言ってAは、ペローナのお気に入りのぬいぐるみ”くましぃ”になったゾロを見つめる。
ペローナによって包帯でぐるぐる巻きにされ、その上クマのような形にさせられたゾロ。彼が目を覚ましたらまた騒がしくなるわね、とAは心の中で静かにため息を吐く。
「ねね気になってた事があるんだけど」
Aはキラキラした瞳でペローナを見つめる。
「な、なんだよ」
「ペローナのさっきのおばけ？みたいな奴、あれどういう能力なの？」
「あーさっきのネガティブホローか…私はホロホロの実を食ったホロホロ人間。私が出すゴースト達に触れるとどんな奴でもネガティブになっちまう」
そこまで言ってペローナが口ごもる。どんな奴でも…。脳裏に浮かぶのは思い出すだけで腹立たしくなる長鼻の男。
「ペローナ？」
「…あいやなんでもねぇ」
Aに顔を覗き込まれ、ペローナは我に返る。あんあ記憶すぐに捨てようと、ブンブンと頭を振った。
「さっき空を飛んでたりしてたけど、ホロホロの実はそんなことも出来るんだ」
「あーまぁな」
Aはうまく彼女を誘導する。空に浮いたり、変なゴーストを出したり。彼女の能力は計り知れない。さっさと能力の解説吐いちまえ、とAは笑顔の裏で呟く。
「それよりテメェも災難だな。あんな野郎と同じ場所に飛ばされて」
「え、まぁ」
いきなり話が変わりAは返答に口籠るが直ぐに可愛らしく微笑んだ。
「でも私はここに飛ばされたおかげでペローナにも出会えて、まぁ不幸中の幸いかな」
「！」
照れたように笑うAを見て、ペローナに”嬉しい”という感情が生まれる。今までこの島で一人寂しく一日を過ごしていたせいか、こんな風に誰かと会話をする事に新鮮さを感じる。
それも女同士であるという事実が更にペローナ心中をくすぐる。男ばかりだったスリラーパークでは女と話すことなんて無かった。
「……」
Aに落ちかける＿＿。その時だった。
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れ(プロフ) - とってもおもしろいです！これからも楽しみにしてます、、！頑張ってください！ (2020年8月1日 3時) (
レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉(プロフ) - 名無し34187号さん» わざわざコメントありがとうございますTT。嬉しいです(^ ^)これからも更新頑張りますね！！ (2019年12月10日 14時) (レス) id: 7be676ba1b (このIDを非表示/違反報告)
名無し34187号(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです泣。相変わらずの文才で、内容までめちゃくちゃ面白いです！！これからも更新楽しみにしています！ (2019年12月10日 14時) (レス) id: 00aa3bdea9 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 1番か4番がみてみたいです！ これからも頑張ってください！！ (2019年6月3日 18時) (レス) id: 33ef8a9a51 (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - �θ屬�見てみたいです！！ (2019年6月3日 6時) (レス) id: a4b65807ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉 | 作成日時：2019年5月26日 19時
