クライガナ島 ページ33
「…刀はどこだ」
ゾロは自分の腰にあるべき物がない事に気づき、少女に刀の居場所を問う。だが、少女はフッと嘲笑うかのような笑みを向けた。
「渡すか武器なんて」
…思ってたのと違う。
Aは心の中でそう呟く。…ツンデレ？
首を傾げ、二人の会話を見つめる。
「おいそこの女！！テメェ誰だよ！！」
「えっと…貴方が先に名乗って？」
「なんだよテメェ生意気だな！！」
やはり職という理由もあり、あまり軽々しく名前を名乗りたくない。しかし彼女は間違いなく自分達を救ってくれた人。
のだが、逆効果だったらしい。
「…てっめぇ」
刀の居場所を口にしない少女にゾロはギロッと睨みを効かせる。そしておぼつかない足取りでベッドをおりた。
「これでも喰らえ！ネガティブホロー！！」
急になにかと思えば、少女の両手から可愛らしいおばけが現れた。そしてホロホロと奇妙な声をあげながら、ゾロに方に向かって飛んでいく。
そして彼の体を通過したのと同時にゾロは膝まついた。
「俺なんかが生きててすみません」
「！！」
その言葉にはAも驚きを隠せない。
少女の技名からして、ネガティブになる能力なのだろうか。だとしたらゾロくんには申し訳ないけど、面白い光景を見れた。とAはそのまま意識を無くしたゾロを見つめた。
「やったぁl私もその気になればできるんだぁぁl！」
そう言って無邪気にはしゃぐ少女に可愛らしいなんて言葉が自然と出てくる。
「お、おいなんだよジロジロ見て！」
無意識に視線を送っていたのが少女にばれ、見つめられていたのが恥ずかしかったのか少女はAに対して照れたように言葉を放った。
「あの、さっきは失礼なことを言ってしまってごめんなさいね。私はAよ。貴方の名前を伺ってもいいかしら？」
こういう人間に対して、いつまでも意地を張っていたら拉致があかない。大人しく自分の名を名乗り、相手のことを知っていくのが最善だ。
急に素直になったAに少女は困惑の顔を浮かべる。
「…ペローナ」
「…ペローナ…ちゃんね？」
「ちゃん付けすんな気色悪りぃ！！」
「んーじゃあペローナって呼ぶね！女同士仲良くしたいな！」
「……」
その無邪気な笑顔にペローナはおし黙る。
「(…かわいい)」
Aは相手の性格を瞬時に分析し、その上で一番相手を探れる性格に自分を変えることができる。
「それよりここはどこなの…？」
クライガナ島
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れ(プロフ) - とってもおもしろいです！これからも楽しみにしてます、、！頑張ってください！ (2020年8月1日 3時) (
レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉(プロフ) - 名無し34187号さん» わざわざコメントありがとうございますTT。嬉しいです(^ ^)これからも更新頑張りますね！！ (2019年12月10日 14時) (レス) id: 7be676ba1b (このIDを非表示/違反報告)
名無し34187号(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです泣。相変わらずの文才で、内容までめちゃくちゃ面白いです！！これからも更新楽しみにしています！ (2019年12月10日 14時) (レス) id: 00aa3bdea9 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 1番か4番がみてみたいです！ これからも頑張ってください！！ (2019年6月3日 18時) (レス) id: 33ef8a9a51 (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - �θ屬�見てみたいです！！ (2019年6月3日 6時) (レス) id: a4b65807ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉 | 作成日時：2019年5月26日 19時
