クライガナ島 ページ31
「なんでテメェがここに…」
「テメェこそどういうつもりだ！！いきなり叫びやがって！！」
尻餅をつき、怒鳴り散らすゴースト女。そんな彼女の言葉を無視し、男は上半身を起こす。痛みに顔を歪めるが、今はそれどころではない。
とその途端、自分の隣に誰かが寝ていることに気付く。
何故今まで気づかなかったのだろうか。こんな状態であるも、隣にいる人間の気配にさえ気づけない自分に苛立つ。
視線を向けた先には包帯が巻かれた体。太陽の光に照らされてキラキラ光る銀色の髪。
「！！…お前」
「私たち…同じ所に飛ばされたみたいね…ゾロくん」
力なく笑ったその女にゾロは眉を曇らす。
最悪だ。ましてやこの女。見知った顔が近くにいる事は有難いことではあるが、彼女をルフィ達のような仲間とは思えていないし、ましてや信頼なんて言葉を通わせる相手とも思っていない。
ゾロにとってAは目の前で「私の話を聞け！！！」と大声をあげているゴート女と大して変わらないのである。
ただ違うのは、この女は敵ではないという事。
出会ってからまだ少し、彼女が必死に自分たちのために力を尽くしてくれていた事は真実だ。
なんとも複雑な気持ちに浸る。
そして何よりこの女には借りがある。
ゾロはAにシャボンディ諸島で二度も命を救われた。元々プライドの高いゾロにとって、それは不快極まりない事。それも女であるという事実は、男としてのゾロのプライドにも触る。
「そんな顔しないでよ…地味に傷つく」
「……」
力不足な自分への苛立ちが顔に出ていたのか、それをAは自分へ向けられた感情だと思ったのか、眉を垂らして弱々しい声をあげた。
「ごめんね…。私あまり力になれなかった」
ぼったくりBARでのあの自身溢れた姿勢とは真逆なこんな弱った姿なんて見せられると、あのゾロでさえも、心を乱されるような気持ちになる。
「別にオメェのせいじゃねぇよ」
ぶっきらぼうにそう吐き捨てると、Aは「そう…なら良かった」と言葉を漏らした。
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れ(プロフ) - とってもおもしろいです！これからも楽しみにしてます、、！頑張ってください！ (2020年8月1日 3時) (
レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉(プロフ) - 名無し34187号さん» わざわざコメントありがとうございますTT。嬉しいです(^ ^)これからも更新頑張りますね！！ (2019年12月10日 14時) (レス) id: 7be676ba1b (このIDを非表示/違反報告)
名無し34187号(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです泣。相変わらずの文才で、内容までめちゃくちゃ面白いです！！これからも更新楽しみにしています！ (2019年12月10日 14時) (レス) id: 00aa3bdea9 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 1番か4番がみてみたいです！ これからも頑張ってください！！ (2019年6月3日 18時) (レス) id: 33ef8a9a51 (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - �θ屬�見てみたいです！！ (2019年6月3日 6時) (レス) id: a4b65807ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉 | 作成日時：2019年5月26日 19時
