◇189.理想 ページ46
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『今日は災難だったなー……』
ジャック「……マジで悪かった」
『別にジャックのせいじゃないよ。
ただ、サバナクローの奴らは関わるとロクな事がないっていうのはわかった』
あえて嫌味っぽく言えば、ジャックは申し訳なさそうな顔をして耳と尻尾を垂らした。
あの後、僕らは気絶した奴らを放っといた。
僕が帰ろうとすれば「送る」とジャックが言ったため、お言葉に甘えることにした。
また目をつけられて喧嘩売られたら面倒だからだ。
『でもジャックやラギー、レオナ寮長と関わらないとは言ってないからな？』
ジャック「は？」
『当たり前だろ！マジフト大会の時はいろんな事に巻き込まれたし、笑顔で��いままでの事は水に流してあげる��なんて言うわけねーだろ！』
ジャック「……」
『それにまだ尻尾と耳を満足に触らせてもらってないし』
ジャック「それが目的か」
『それに、』
ジャック「まだ何かあるのか？」
『君らのこと、放っておけないし』
そう笑って言えば、ジャックは目を張った。
たたでさえ留年の危機を携えたレオナ寮長も、
狡賢いラギーも、
暑苦しいジャックも、
３人共、放っておくとまた何かやらかしそうだから目を離せないんだ。
『……なんて、関係ない僕が言ってもお節介なだけだな』
ジャック「……そんなことねぇ、と思う」
『そう？』
ジャック「レオナ先輩やラギー先輩が、お前を何故気に入ってるのかわかった気がする」
『え、あの２人僕のこと気に入ってるの？』
ジャック「見てればわかる」
『僕にはわかんないなー……』
気に入ってるなら転ばせたり、げんこつなんてしないだろ。
……いや、僕が鈍いだけなのかもしれない
ケイト先輩の言葉をらしくもなく引きずっている。
ジャック「お前も案外お人好しだよな」
『君に言われたくねぇ』
ジャック「俺はお前ほどお人好しじゃねぇよ」
『いんや、お人好しだね』
断言すれば首を傾げるジャック。
さっきの喧嘩も、僕に攻撃魔法が当たらないように自分から当たりにいっていたジャック。
僕は攻撃魔法は効かないって何度言えば気が済むのだろうか。
『まあ、別にいいけど』
ジャック「？」
『君は僕の理想みたいなものだからね。
それだけはわかってほしいな』
ジャック「……は」
『僕も強くてデカくなりたい！！』
ジャック「そっちの理想かよ！！」
『ん？ジャック顔赤いよ』
ジャック「ウルセェ！見んな！！」
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冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます。これからもご愛読の方をお願いします (2020年4月17日 15時) (
レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 161話で、八つ当たりはジャックすればいいになってました (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とっても面白くて、何回も読み返したくなる面白さ･･･ヤバいです！ (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます (2020年4月16日 18時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 186話でレオナがレオナ先輩ってさいごにいってました (2020年4月16日 17時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年4月12日 3時
