◇38.本当の君は ページ40
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『(やっと終わった)』
入学手続き３人分は流石に疲れた。
そもそもここにはシャーペンやボールペンというものがないのだろうか。
ガラスペンでいちいちインクを付け直すよりは遥かに効率がいい気がするんだが。
あと、生活で必要最低限の物は校長先生に言ったから、あとは寮に帰るだけだ。
『(……ん？)』
廊下を歩いていると、グラウンドに人が集まっているのが見え、その人集りの中に見知った茶髪野郎がいた。
『(たしか今日は祝日だって言ってたよな……)』
僕は気になってグラウンドに行ってみた。
「おい！そっち行ったぞ！」
「いや、どこ蹴ってんだよ！」
「パスパース！」
バスケ、サッカー、なんかフリスビーみたいなことしてる奴ら。
所謂これは、部活というものなんだろう。
『(魔法学校にも部活あるんだ)』
呆然とそう思っていると、
「危ない！」
『ん？』
振り向くと何故かバスケのボールがこちらに急接近していた。
刹那、誰かが僕の前に立ってボールを受け止めた。
エース「どこに飛ばしてんだよ！もう少しでこいつに当たるところだっただろーが！」
『……』
なんと、僕をボールから守ってくれたのはあのエースだった。
あのエースがボールを他の奴に投げると「大丈夫だったか？」と僕を心配した。
あのエースが。
『お前は誰だ！！！』
エース「いや、エースだけど」
『絶対嘘だ！僕の知っているエースは簡単に人のことをバカに出来て、一言多くて、王子様要素なんてこれっぽっちもない煽り笑顔がお得意な男だ！』
エース「……」
するとエースは僕のこめかみに拳を当てるとグリグリと、
『ぎゃー！！痛い痛い痛い痛い痛い！！！』
エース「……」
『うわっ、こいつ真顔でグリグリしてくる！わかった！わかった君はエースだな！いやー、昨日ぶりだねエースくん！だからこの拳を退けてほしいなあ！痛いよマジで！！』
やっとグリグリ攻撃から解放され、安堵しながらまだジンジンと痛むこめかみを抑える。
エース「ったく、いきなり失礼な奴だよなー」
『(お前には言われたくねー)』
エース「お前には言われたくねー、って思ったろ」
『(なんでわかんだよ)』
エース「てかさ、お前こんな所で何してんだよ。あ、もしかして学園が休みだと知らずに来ちゃったとか？」
『そうなりそうだった』
エース「なりそうだったのかよ」
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
