◆13.前夜 ページ15
イヴ.
すると、また物音が響いた。
「やべっ、隠れろ！」
イヴ「え？」
「じゃーな！A！」
『ばいばーい』
何故か廊下の奥へ消えて行ってしまったゴースト達を見送りながら階段を降りてくる人物に私達は目を向けた。
クロウリー「すみません、今後の事でちょっと……
って、貴方は入学式で暴れていた狸！！」
グリム「オレ様は狸じゃねぇって何度言えばわかんだよ！！」
クロウリー「ていうか、貴女達なんでこんな所に？しかも灯りもつけずに」
私達はゴースト達の事を話した。
……
クロウリー「なるほど……そんな事が……」
『あ、校長先生、丁度良かった』
グリム「え」
するとAちゃんはグリムくんを抱き上げた。
『グリム童話もこの寮に泊まらせてもらっていいですか？』
イヴ「え！？」
グリム「え！？」
クロウリー「グリム童話？貴方そんな名前だったんですか」
グリム「オレ様はグリムだっての！！」
クロウリー「しかしですねぇ……闇の鏡に選ばれたわけでもない者をこの学園内に居させるわけにもいきませんし、この建物も貴女達タダで貸しているわけではありませんし……」
『ちゃんとお世話しますから！』
イヴ「そういう問題！？」
グリム「オレ様をペット扱いすんな！！」
校長先生の存在を忘れて二人と一匹で話し合っていると、
クロウリー「ああ、もう！！わかりましたよ！！」
『え』
イヴ「え」
グリム「え」
クロウリー「こうしましょう！貴女達にはこの学園に居てもいい代わりに��雑用係��として働いてもらいます！」
「はぁ！？そんなの」と反論しようとしたグリムくんの口を素早く塞いだ私は、
イヴ「ざ、雑用係ですか？」
クロウリー「この学園のために働いてもらいます。校内掃除や、時には教師の方々からの依頼など。
成果によってはこちらから衣食住を支援させていただきます。どうです？悪い話ではないでしょう？」
『やるやる』
イヴ「(軽っ)」
『もう夢でもなんでもいいや。こうなったら雑用係でも飼育係でもいきものがかりでもやるよ』
クロウリー「飼育係と生き物係は同じだと思いますけど……」
「おい！オレ様はまだやるとは」と、また反論しようとするグリムくんの口を塞ぐ。
『雑用係でこの学園にいれば大魔法士になれる情報とか聞けるかもしれないよ？』
グリム「うっ……」
小声でグリムくんにそう言うAちゃんの顔はとても悪い顔をしていた。
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
