◆12.ゴーストとモンスター ページ14
イヴ.
グリムくんのことは放っておいて私達はバケツとか探すために、暗い地下に降りた。
イヴ「そういえばAちゃん」
『ん？』
イヴ「ここって結構使われていない場所だって聞いたけど、さっき持ってきてた真新しいタオルは何処から……」
刹那、私達ではない物音が廊下の奥から響いた。
『あー、アレ？あれはねー……』
私は振り返った。
そこには、白くて、半透明で、浮いたもの……
『このゴーストさん達が渡してくれたんだー』
イヴ「きゃぁぁぁぁぁぁあああああああ！！！」
突然のゴースト三体に驚いて腰が抜けてしまった。
「やっと驚いてくれる奴が現れたぜ〜」
「Aは俺達のこと見ても全然驚かないんだもーんなー」
『そりゃ驚かないよ。親切に風呂場の場所とか教えてくれた人にそれは失礼だし……って、君達もう死んでるのか』
そう言ってゴースト達と笑い合うAちゃん。
強い……強いよ、Aちゃん……
グリム「おい、なんだ今の悲鳴は……って、
ふな"ぁぁぁぁぁあああ！！？お、おお、おばけがなんでこんな所にいるんだぁ！？」
「お、こいつは特に面白いリアクションだなぁ」
「なぁ、俺達と遊ぼうぜ〜」
「仲間になろうぜ〜」
怖がるグリムくんを面白がって彼を囲むゴースト達はご満悦だ。
その様子を眺めていると、Aちゃんが私に手を差し出す。
『大丈夫？』
イヴ「あ、ありがと……」
『おばけ怖いの？』
イヴ「なんか、無意識に怖いっていうか……」
『理由なき恐怖？』
イヴ「理由なき恐怖」
Aちゃんの手を掴んで立ち上がる。
グリム「オ、オレ様はまだゴーストになる気なんてないだゾ！
オレ様は大魔法士になるグリム様だ！！この学園に通って大魔法士になるまで死ぬわけにはいかないんだゾ！！」
「狸が大魔法士になるのか〜？」
グリム「狸じゃない！！」
『へー、あいつ大魔法士になりたいんだ』
イヴ「だからあんなに必死なんだ……」
だとしても私から制服を奪おうとするのは間違ってたと思う。
するとAちゃんがグリムくんの元へ駆け寄る。
『いいね、大魔法士！』
グリム「！」
『そんなに魔法のこと学びたいなら闇の鏡もグリム童話のことを迎え入れればいいのに。ね？イヴ』
イヴ「うん。少なくとも私達よりこの学園に向いてると思うよ」
グリム「オマエら……」
.
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
