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紫『まじかよ〜俺らだけの場所だったのに〜』
神「いや俺らも出逢いの場所だかんね？笑」
紫『あ、そっか』
神「そこ重要なんですけど」
紫『結局ダブルデートだな』
神「元々その予定だろ」
紫耀とジンくんがワイワイ言い合ってる横でニヤニヤしてる。
「どうなのよ〜」
柚「え〜〜？ん〜もうやばいよほんと」
「なにがどうやばいの？」
柚「もう言葉では表せない！」
緊張しちゃって無理とか言ってたけど、案外ノリノリで安心した。
ジンくんの人柄の良さが益々柚莉を虜にさせてるんだろうね。
紫『A行くよー』
神「柚莉ちゃんもー｣
2人に呼ばれて旅館に入る。泊まりはできないけど、ちょうど露天風呂付きの部屋が2つ空いてて温泉だけ入ることになった。タイムリミットは３時間。紫耀とジンくんも明日も朝から仕事が入ってるから長居はできない。柚莉がジンくんと初対面でお風呂はちょっと……ということになり女同士、男同士で分かれた。
紫耀が部屋に入る前に『Aと入りたかった』ってボソッと耳打ちしてきたのはドキッとした。
柚「私、ほんとにジンくんに恋しちゃってるみたい」
「え？」
柚「ファンになったとか言ったけど実際やっぱりすごい素敵な人だなって思った」
「恋愛感情でってこと？」
柚「……うん」
「柚莉かわいい〜」
柚「ちょっともうやめてよ！笑」
2人で温泉に浸かりながら、お互いの恋愛話に花が咲く。どうかお願いだから、柚莉の恋が実りますように。夜空に広がる無数の星を指でなぞった。いつしか、願ったあの日の夜も、三日月が輝いていたよね。私たちを引き合わせてくれた全ての瞬間に感謝したい。
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年5月25日 22時
