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急に後ろから肩に顎を乗せてきたのは紫耀だった。いつの間に着いたの？！完全なる変装だけど、やはりオーラはダダ漏れ。これほんとに大丈夫かな。この体勢だってただのカップルだよ？顎乗せて彼氏感半端なく出ちゃってるんだけど！もう恥ずかしくて無理！
神「おいイチャイチャしてんじゃねーよ笑」
柚「ほんとだよ！私たちのこと忘れてるでしょ笑」
「ちょっと紫耀！」
紫『1週間振りだからしょうがない』
冷やかされてやっと離れた紫耀。
土曜日だけど、そこまで人がいないから逆に目立ってる気がする。
神「あ、柚莉ちゃんだよね？」
柚「……わ！どーも初めまして！柚莉です」
神「初めましてじゃないじゃん笑」
柚「あ、そっか！あははは笑」
神「あはははっ笑」
柚「あの、ジンくん、｣
神「勇太がいいな〜」
柚「えっ！勇太……くん！？え、やば……」
神「今日1日よろしくね！」
柚「はいっ！こちらこそ！」
2人は2人でイチャイチャしててニヤける。自然にタメ口になってて、" 勇太くん " とか呼んでるし、なになに？いきなりすぎない？やばくない？ふふふ。
『ねぇ』
「ん？」
一瞬、手を引かれて耳元に紫耀の口が。
え、なに？耳打ち？心臓保たない……！
『このあと2人に分かれよ？」
「え、ダブルデートじゃないの？」
『あの2人も2人きりのがいいでしょ』
「あ、そっか」
『ね？』
もうやば。いい匂いすぎて倒れそう。付き合ってからは外で会うのが初めてだから、いつもと違う紫耀にドキドキして仕方がない。
紫『はい！じゃあジンは柚莉ちゃんと仲良くデートして！』
神「は？まじ？」
紫『俺らは俺らでデートだから』
神「結局そうなんじゃん笑……あ、俺が運転する！行こ？」
柚「えっ……うん……！(……やばい)」
リードしてくれるジンくんにドキドキしてる様子の柚莉は必死に口パクで " やばい " って訴えてくるけど、顔はニヤニヤしてますよ。柚莉の車をジンくんが運転するという……なんだこのカップル感。ほほほ。デート楽しんできてね！
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年5月25日 22時
