One Last Time Ⅲ【 sh × yj 】 (ページ19)

今日:26 hit、昨日:10 hit、合計:66,659 hit

・（S）ページ19

．

意味の分からない呪文を唱えながらAちゃんを待った。
ガチャっと出てきたのは、……うわぁ……めっちゃ可愛いなにこれ。
直視できないんだけど。遠慮がちにドアノブを開けて俺を見つめて「わーやばいどうしよ」って向こうもなんか緊張してるっぽくて目が合わなくて。なにこれ、俺がリードしなきゃいけねーのに、カッコ悪！

『よっ』
「……よっ」

精一杯の挨拶がこれだった。初めて目が合って、微笑んだ。
玄関に上がった瞬間、Aちゃんの匂いでいっぱいになった。
うわやべえこれ、我慢しなきゃいけないのに、ちょっともう無理かも。
いや無理じゃねえよ、我慢しろよ、俺。

「いらっしゃい〜ごめんなんか汚いかも」
『いや！めっちゃ綺麗だよ』

うん、女の子って感じ。めちゃくちゃ緊張してる、俺。
観葉植物と照明と、家具と、……いろいろと俺のストライクゾーンを打ち抜いてて、まじで趣味が合うなって思った。お洒落な雰囲気がAちゃんとマッチしてるし、安定に今日もお洒落だね。

壁に掛けてある絵も俺が好きな雰囲気の絵。

「まずは3日間お疲れ様でした」
『あ、ありがとう！』
「ご飯食べた？」
『朝から何も食べてないんだよ〜』
「やっぱり！だと思って作ってみた！」
『……えっ！？』

と言われて、リビングに案内されてキッチンから何かを持ってきて
テーブルに置き始めた。

．