・（S） ページ13
．
2日目も無事終了。
打ち合わせはなく今日は早めにホテルへ。
21時過ぎに電話をかける。
《 もしもーし！ 》
〈 もしもーし！ 〉
《 起きてた？ 》
〈 起きてるよー 〉
《 今日さ、Aちゃんに会わせてってみんなに言われた 》
〈 ええ〜？！ほんと？！ 〉
《 今度絶対紹介するからさ！ 》
〈 わ〜緊張する 〉
《 ……その前にさ、2人の時間がほしい 》
〈 ……うん、そうだね 〉
自分から言っといてめちゃくちゃ恥ずかしい。
まだ2人で会ったのだって、あの日以来だ。
付き合ってからはまじで初。どんな風に接せればいい？
俺もう恋愛経験まじでないから分かんないっつーか。
《 おやすみ 》
〈 おやすみ 〉
今日も好きだよ、Aちゃん。
あと少し。君に触れられるまであと少しだ。
名古屋公演、最終日。
ファンのみんなの熱気が凄まじい。あっという間すぎたこの3日間。
アイドルとしての俺はどうだったかな。みんなの期待に応えられたかな。
神「なんかうまくやってんじゃん」
紫『まあな』
神「明日そのまま行くの？」
紫『うん、Aちゃん休みらしいんだよね』
神「もうそれはあれだね、ついにじゃん」
紫『……お前がニヤニヤすんな！』
神「紫耀が大事にしてんのがすげー伝わんだもん笑」
そう。明日帰るから、そのままAちゃん家に行く予定。
まだ本人には言ってないけど。次のライブまで期間があるからオフが取れる。ジンは泊まってこいって言うけど、うん……俺だけがこんなに舞い上がってんのもね……お互いのことも、あんまりよく知らないままだし、これで知れるのかもしれないけど、俺はそういう目的で付き合ったわけじゃないから、それだけは勘違いしないでほしい。Aちゃんの意見を尊重しますよ、そこは。でも、いずれはってところで、ね、うん。そんなこと考えてたら仕事の休憩になったAちゃんからLINE。
A休憩!
A最終日、ファイト!
神「ニヤけてんじゃねーぞ」
紫『え、うそ』
神「無意識かよ、怖っ笑」
よし！最終日！思いっきり楽しもう。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 362人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：詠夢
| 作成日時：2021年5月25日 22時
